基礎学力を的確に測るための多様な入試制度が整う法政大学の一般選抜

基礎学力を的確に測るための多様な入試制度が整う法政大学の一般選抜

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受験生の高校時代の取り組みを評価するべく、さまざまな入試方式を用意する法政大学。2022年度の一般選抜はどのような形で実施されるのか。多様な入試方式の解説に加え、受験対策や志望学科選びへのアドバイス、新型コロナ対応、入試がどう変わっていくのかについての展望など、副学長の奥山利幸教授に幅広く話を聞いた。

受験生の高校時代の取り組みを評価するべく、さまざまな入試方式を用意

―まず、一般選抜に対する基本的な考え方を教えてください。

法政大学では、大学全体のアドミッションポリシーとして4つの内容を掲げています。一般選抜では、その一つ目に挙げている「入学後の修学に必要な基礎学力」を測ることが中心となります。試験の中で二つ目の「思考力、判断力、表現力」について問うことも増えてきていますが、あくまでも出題の中心は基礎学力を問うこととなります。

―法政大学は多様な入試方式を用意していますね。それぞれの方式にはどんな特徴がありますか。

「A方式入試(個別日程)」は3科目型の入試で、①英語、②国語(文系学部)もしくは数学(理系学部)、③選択科目という3教科の合計点で合否判定を行います。得意な1科目の点数が良ければ合格できるものではありませんので、3教科全てで満遍なく力を付けていくことが必要です。

14学部が同日に試験を実施する「T日程入試(統一入試)」は2科目型です。全員が英語を受験し、もう一科目は国語もしくは数学となります(注1)。

T日程と同日に実施する「英語外部試験利用入試」では、各学部が定めた英語外部試験のスコアをクリアしていれば英語の個別試験は免除し、国語または数学のみで合否判定を行います(注2)。

(注1)文学部の日本文学科(国語+小論文)と地理学科(地理+英語)のみ、別パターンでの受験となる
(注2)GIS(グローバル教養学部)のみ、英語外部試験のスコアを「英語」の得点に換算し、国語または数学と2科目の合計得点で合否判定を行う

―大学入学共通テストを活用した方式についてはいかがですか。

「B方式(3教科型)」は、学部によって指定している科目が異なるのが特徴です。各学部が求めている学生像に合わせて試験科目を設定しています。

たとえばスポーツ健康学部については、A方式ではいわゆる文系に近いスタイルで入試を行っていますが、スポーツ健康の「健康」の部分に関しては理系、医療系に近い内容を学びます。理系の学生の方が健康系の科目は学びやすく、研究もしやすいでしょう。そこでスポーツ健康学部のB方式では、理系の学生も受けやすいように「英語」「数学」「理科」の3科目での受験も可能にしています。

もう一つの「C方式(5教科6科目型)」は学部学科ごとの変化がなく、全学部共通としています。入学金の納入手続きの締切日を、国公立大の後期試験の合格発表後(3/24)に設定するなど、国公立大の受験を考えている受験生の併願を意図した方式でもあります。

―法政大学を目指す受験生はどんな受験対策をすればいいですか。

いずれの方式も基礎学力の確認が中心となるので、いわゆる「奇問難問」の出題はありません。高校の学習内容をしっかり理解していれば、得点が取れるようになっています。

1科目を集中して取ろうとするのではなく、全ての科目について高校で学んだ内容をきちんと理解するようにしてください。高校の教科書と参考書の内容を押さえておくことが、一番の対策になると思います。

―2022年度入試における新型コロナウイルス対応の予定についても教えてください。

受験生に安全な形で試験に臨んでもらえるように、消毒から座り方に至るまで、昨年に引き続き文部科学省のガイドラインに基づいた体制をとっていきます。

新型コロナの影響で試験が受けられなかった方には、代替措置として共通テストを利用するB方式への振替をご案内します。万が一の場合に備え、なるべく共通テストを受験しておいていただければと思います。

大学での学び方の啓発も高大接続では大切になる

―法政大学の入試は将来的にどう変わっていきますか。

一般選抜については、基礎学力の部分はいずれ全学共通で測る形にすることが望ましいと考えています。それに加えて各学部のアドミッションポリシーに沿って特定の力を測る「2段階」の形が理想だと考えています。

ただし、「入試を安全に行う体制を維持できるか」という大きな問題があるため、入試の中身を変えるにはかなりの時間がかかります。出題ミスがなく、的確に受験生の力を測るためのノウハウは長い歴史の中で積み重ねてきたもので、新しい入試体制を今すぐに実現するのは難しいですが、常に各課題に対して検討をしていかないとなりません。

また、少子化がかなり進んでいることを踏まえ、入学経路に関して少子化に向けた対策についての議論を進めています。昨年の出生数は約84万人で、これが18年後の18歳人口になります。非常に激しい減少幅ではありますが、そういった中でも大学が社会的な価値を生み出していかなければならないのは間違いありません。

―総合型選抜、学校推薦型選抜など、入試の経路が多様化するようなイメージでしょうか。

そうなってくると思います。今後は高校の統廃合も進み、これまで大学進学を考えなかったような高校も大学進学のゾーンに入ってくるかもしれません。

高大接続についても現在は千差万別ですが、どういった形でできるかを考えていく必要があります。

大学は教育と研究が表裏一体であり不可分である、アカデミックな「学術」の場です。大学の先生は普段は研究をおこなっており、大学は教育機関でありつつ研究機関でもあるのです。

大学では受験勉強とは全く異なる学びが必要だということを高校生に伝え、啓発していく努力も必要だと考えています。高校では新たに「探求」という科目ができましたから、それを使って一度ゼミを行ってみるといった試みも大切になるかと思います。

―最後に、受験生に向けてメッセージをお願いします。

受験生の多くは、「MARCHの中から」「偏差値や合格最低点を見て」といった志望校の選び方をしがちだと思いますが、大学で何を追求したいのか、どんなことを学びたいのかを考えるようにしてください。

法政大学には文系11学部、理系4学部の計15学部38学科が揃っており、法学部や文学部など昔からある学部に加え、21世紀に向けてさまざまな新しい学部をつくってきました。探求したいテーマを学び、研究できる学科が必ずあるはずです。だからこそ、一度は大学案内を読破していただきたいのです。どんな研究テーマがあるかを知った上で、第一志望の学科を選んでほしいと思います。理想論かもしれませんが、高校の先生方だけでなく、高校生の皆さんにもぜひ目を通してほしいですね。

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