文理融合型学科で学ぶビジネスで活用できるAI・データサイエンスー福井工業大学環境情報学部経営情報学科

文理融合型学科で学ぶビジネスで活用できるAI・データサイエンスー福井工業大学環境情報学部経営情報学科

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福井工業大学は、1965年の開学以来、時代の変遷に合わせながら社会が求める「工業大学」のあり方を追求してきた。現在、3学部8学科からなる工科系総合大学として発展している。工業大学でありながら文理融合を特徴とする福井工業大学ならではのAI・データサイエンスの学びについて、環境情報学部経営情報学科の谷垣宏一教授にお話を伺った。

感情を識別するAIなどを研究

福井工業大学 環境情報学部経営情報学科
谷垣宏一教授

―福井工業大学ではAIやデータサイエンスについて、どのようなものを取り扱うのでしょうか。

AIとはコンピュータに人間の知能を実現するための研究分野ですが、“知能〟という言葉ひとつをとっても、時代によって、また研究者によって意味が変わってきます。現在は、機械学習により知識を獲得することがAI研究の中心となっています。

本学科は経営情報学科という名前の通り、情報に加えて経営や起業などにも関心を持つ学生が多く集まっています。大量のデータを収集、分析してビジネスで有益な知識を獲得する手段とするのが本学で取り扱うデータサイエンスの特徴です。

―まさに実学重視のデータサイエンスというわけですね。実際の研究内容についても具体的にお話しいただけますか。

4年間で基礎から社会に役立つものまで幅広く教育・研究を行っていますが、特にAIは学生の関心が強く、学生プロジェクトも作られています。昨年はニュース記事や小説などの短い文章をAIに読ませて要約させスコアを競うような国際コンペティションに初参加し、まずまずといえる成績を収めることができました。

言葉に関する研究は多く、SNSを活用しながら顧客の要望や不満などの意見の抽出、分析を行うような研究もあります。興味深いところでは、コメントに込められた感情の識別などが挙げられます。例えばある商品の情報についてネガティブなコメントがついた場合、その商品に対する批判などの悪い感情が込められていますよね。ところが、悲しい事故を伝えるニュースにネガティブなコメントがついた場合は、必ずしも発信者に対する批判や反感ではなく、むしろ共感の場合もあるのです。そのように文脈に応じた感情の読み取りなどをAIにやらせるような研究も行っています。

―学部生レベルの研究として、とても難しいことのように感じます。

確かにAIや機械学習と聞くと難しい印象を受けると思います。ただ、これらの教育研究を行う環境は急速に整ってきています。ハードウェア、ソフトウェアともに本学には十分なものが揃っていますし、前提知識のない状態から体系的に学ぶカリキュラムも用意しています。もちろん、高い性能を発揮するAIを扱うためには4年間しっかり勉強することが必要ですが、挑戦するための敷居はここ数年で大きく下がってきています。

AI・機械学習の基礎理論を学ぶための書籍

経営と情報 2つの武器を身につけた技術者に

―ビジネスに使えるデータサイエンスということですが、産業や社会との連携はどのように行われていますか。

政府が超スマート社会を掲げAIやIoT(モノのインターネット)の活用を推進していることもあり、本学の研究成果の活用に対する、社会からの需要も高まってきました。そこで2019年4月にはAI&IoTセンターを設立し、産官学の協力、連携体制を強化しています。

様々な研究が行われていますが、近年は医療分野との連携に特に力を入れています。例えば、「意味表現学習による病名推定」プロジェクトでは連携先の病院から提供された過去16年の電子カルテをAIが学習し、患者の訴える言葉から病名を推定し、最適な関連医療機関を案内するシステムを開発しています。

―他大学の情報系学部と比較して、福井工業大学でデータサイエンスを学ぶことの強みがあれば教えてください。

まず、文理融合型の学科で、経営と情報の両方を学べることは大きな特徴です。どんなに技術が優れたエンジニアでも、顧客のニーズを見つけ、それに応えられるようなシステムを作らないと利益を生み出せません。理系分野では数学、統計、プログラムなど、文系分野では経済理論、マーケティング、ファイナンスなど、それぞれ専門の教員から学ぶことができるのは大きなメリットだと思います。

また、より視野を広げて大学全体を見てみると、本学が3学部8学科を擁する工科系総合大学であることも1つの強みになるのではないでしょうか。若いうちは特に、周りの友人から学ぶことは多くあると思います。本学は部活動やサークル活動など課外活動も盛んですので、異なる学科の友人を作り、色々な価値観に触れて刺激を受けながら学んでほしいです。

―最後に、高等学校の進路指導教諭に向けたメッセージをお願いします。

AI・データサイエンスは急速な発展の最中にある分野です。そんな中での進路選択で、受験生に勧めても良いのか迷うこともあるのではないでしょうか。ただ、次代の社会を担う中核のテクノロジーになることは間違いありません。興味のある受験生がいればぜひ学んでもらいたい。さらに大学卒業後、社会でどう活躍するかまで考えていくと、本学で経営と情報の2つの武器を身につけておくことは良い選択肢の1つではないかと思います。

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