音楽が未来を描く力になる。あなたの声で完成するハーモニー。~アカペラサークルTwinkle~

音楽が未来を描く力になる。あなたの声で完成するハーモニー。~アカペラサークルTwinkle~

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声だけで、無限に広がる音楽の世界を生み出すアカペラ。アカペラサークルTwinkle は2005年、任意団体として誕生し、2016年4月に大学の公認団体に昇格しました。2020年度は100名近いメンバーが所属し、学習院大学の音楽系団体の中でも唯一無二の存在感を放っています。メンバーの個性を活かした少人数のバンド活動も、サークル全体の取り組みも積極的に行いながら、声で感動を届けています。みんなで作り出す音楽の力を最大限に発揮して活躍する、代表の寺嶋星太さん、藤澤遥郁さん、福宿泰大さんにお話を伺いました。

写真前列中央:寺嶋星太さん(2021年度 代表) 経済学部 経営学科3年
学習院高等科(東京都)から内部進学。高等科での水泳部時代は歌とは縁遠い生活を送っていたものの、アカペラならではのハーモニーと、アカペラサークルTwinkle(以下Twinkle)の雰囲気に魅力を感じ入部。代表としてサークル全体を支える存在です。
写真前列右:藤澤遥郁さん(2021年度 副代表) 文学部 教育学科3年
鷗友学園女子高校(東京都)では演劇部として活動。歌が好きだったことから、大学入学後に音楽系団体を見学するうちにアカペラと出会いました。豊かな声量を活かし、複数のバンドを組みながら副代表も務め積極的に活動を行っています。
写真前列左:福宿泰大さん(2021年度 機材班長)国際社会科学部 3年

湘南学園高校(神奈川県)ではサッカー部で活躍。Twinkleではメロディーパートから、ボイスパーカッションまで幅広いパートをこなし、機材やカメラの管理も担っています。冬ラブプロデューサーとしてもその手腕を発揮しました。

サークル全体会と、個性を表現できるバンド活動
音楽性や大学生活に合わせて活躍できる

――Twinkleの普段の活動内容について教えてください。

寺嶋:週に1回、サークルメンバー全員で集まって練習をする全体会を行なっています。基本練習のほかに、ライブで披露する全体曲の練習をしています。そのほかに、メンバーそれぞれが組んでいるバンドごとに練習時間を設けています。曜日や時間帯は各バンドに任されています。コロナ禍の影響で対面での活動ができなかった時は、zoomでの交流会を行なったり、技術的な講習会を実施し、練習は各自で行うようにしていました。。

――バンドは、どのように組んでいるのですか。

藤澤:みんなきっかけはそれぞれです。私が参加しているバンドのひとつは、同じ教育学科のメンバーで組んでいます。

福宿:新入生はサークルに入ると、まずスターティングバンドを決定します。そのバンドを継続していく例もありますし、その後任意でバンドを結成します。僕はディズニーの曲が大好きで、同じようにディズニー好きのメンバーを集めたバンドを組んでいます。僕たち3人が参加しているバンドもあります。

寺嶋:バンドは複数かけもちすることが多く、中には10バンドに所属しているという強者もいます。現在は比較的男子が少ないので、ボイスパーカッションやベースができる男子はとくに重宝されます。現在活動しているバンドの数は20ほどです。学園祭のときだけ特別編成される期間限定のバンドなどもあったりします。

――パートはどのように決まるのですか。

寺嶋:声の高さによって大まかに適したパートはあるものの、曲によってパートが変わることもあります。とくに少人数のバンドではなく、メンバー全員で参加する全体曲では、パートのバリエーションも増えます。

福宿:僕はボイスパーカッションもやりますが、バンドによってはコーラスになったりします。声の特性や曲の特徴、どう表現したいかによって、担当するパートが変わることもあるんです。

――年間を通して、特に力を入れている行事はなんですか。

寺嶋:年に2回、夏ライブと冬ライブが大きなイベントです。その他にも大学祭や、新歓ライブなどイベントごとのライブなどがあるので、それに向けて練習を行っています。

藤澤:夏ライブと冬ライブは私たちにとっても時間の掛け方、力の入れ方が違うイベントです。福宿くんがプロデューサーを務めた冬ライブ(2021年3月26日に無観客にて開催※)は、半年以上前の6月ごろから準備を始めていました。
※緊急事態宣言が発令・延長により冬ライブも1か月以上延期して実施しました。

――冬ライブは一大イベントなんですね。

福宿:どんなテーマにしてどんなメッセージを届けたいか、全体曲を何にするかなど、プロデューサー陣でライブの構成を決めて作り上げていきます。2021年冬ライブのテーマはPOWER OF MUSICでした。コロナ禍に見舞われたこのご時世だからこそ、音楽の素晴らしさを届けたい、聴く人に音楽の力を感じて欲しいという思いを込めました。

寺嶋:ライブには全バンドが出られるわけではなく、オーディションを行います。冬ライブのオーディションは学外のライブハウスで行い、プロとして活躍されているアカペラの方をお招きして審査をしていただきました。

――サークルのみなさんは、ライバル関係でもあるのでしょうか。

藤澤:ライバル……そうですね、複雑な関係とも言えるかもしれません。でも学年によって雰囲気はさまざまです。私たちの学年は、複数のバンドを掛け持ちしている人も多いためか、みんなリスペクトし合い、他のバンドの応援もするという人が多いように思います。

寺嶋:Twinkleは、「楽しく歌おう」を趣旨にして活動しています。他のバンドのパフォーマンスを見るのも楽しみのひとつです!

初心者でも、歌に自信がなくても、きっと夢中になる

――みなさんがこのサークルに入ったきっかけを教えてください。

寺嶋:僕は新歓の時期に友人と学内を訪れた時、初めてアカペラサークルの存在を知りました。音楽を聴くのは好きでも、歌ったり演奏したりという音楽の経験はまったくありませんでした。アカペラ体験会や新歓合宿(2019年4月当時)に参加し、サークルの雰囲気の良さが決め手になり、入ることを決めました。

藤澤:私は両親の影響もあり歌うことが好きで、大学では歌う活動をしたいなと思っていました。音楽系団体を見学にいった中で、Twinkleの新歓ライブを見て感動したのがきっかけです。人の声ってすごいなあ、と思いました。サークルの雰囲気が明るく、楽しそうだったのも魅力的でした。

福宿:僕は昔からディズニー音楽をよく聴いていました。特に、その中でプロのアカペラシンガーが歌うアルバムを聴いて、アカペラでこんなに素晴らしい表現ができるのかと印象に残っていました。そして役者になりたいという夢もあり、「舞台に立つ」経験ができるということもサークル選びのポイントでした。

―― 実際にTwinkleに入ってみて、どうでしたか。

藤澤:最初はきれいなハーモニーにならなくて。すごく上手な先輩方を見ては、私やっていけるのかな?と不安になったくらいです。

寺嶋:最初の頃はなかなか合わせられなかったのですが、練習を続けていくうちにハーモニーが生まれるようになりました。僕が初めて経験した箱ライブは、この3人が所属しているバンドで出た、6つの大学から1年生が集まるライブだったのですが、練習の時は最後までどうしても合わない箇所があったのに本番はバッチリ合わせることができて、「今日の、良くない!?」となったことをよく覚えています。

藤澤:初めてのライブは、ものすごく緊張しました。でも終わった後は達成感もあり、感動を覚えました。お客さんの反応や、聴いてくれていた先輩たち、他大学のメンバーからの歓声を浴びて、「人の前で歌うってこんなに楽しいんだ!」と、絆が深まったと思います。

福宿:バンドによって取り組み方が違っているのも面白いところです。うまくいかないところを徹底的に詰めていくバンドもあれば、もっと大らかに取り組むバンドもあります。そのあたりの感覚が合うメンバーが集まると、長く続くバンドになります。

―― 音楽に携わったことのない人や、「歌は上手ではないけれど…」という人でもついていけるでしょうか。

寺嶋:もちろん、大丈夫です! 僕自身、音楽の経験もまったくありませんでしたが、今ではアカペラが大好きです。

藤澤:最近はスマホアプリの「MIDI楽譜」を使って、自分のパートの音程を耳でとることができるようになりました。これを使えば、楽譜が読めなくても問題ありません。

福宿:練習を重ねていくうちに、誰でも自然とスキルアップされていきます。自分の好きな歌を歌ったり、真似をしたりしているだけで、知らないうちに技術が身についていくので、大丈夫です!

対面活動の復活で、アカペラの魅力をより強く感じられるように

――アカペラサークルTwinkleの魅力はどんなところにあると思いますか。
また、コロナ禍で工夫していることについてもお願いします。

寺嶋:僕は音楽未経験だったこともありますが、「ハモる」ということ自体が感動的です。一人ではできなくて、みんなで合わせることで初めてきれいにハモることができます。ライブを見にきてくれた友達に「かっこよかった! 感動した!」と言ってもらえることもあり、そんなときは本当に嬉しいです。

(2020年大学祭で発表したオンラインアカペラ)

藤澤:やっぱりアカペラは対面して、呼吸を合わせながらのライブ感が魅力です。コロナ禍で対面活動が中止になったときは、オンラインで交流をしたり音源を作成したりしていました。オンラインはタイムラグがあるため、画面越しにアカペラを合わせることは難しかったんです。改めて、対面での活動の良さを再確認しています。

寺嶋:一方で、対面によるリスクの軽減、感染症対策も徹底して行っています。練習ではマスクはもちろん、フェイスガードを着用し、お互いの距離を確保して行います。本番で使用するマイクも個人のものを使用し、ビニール手袋を着用しているメンバーも多いです。少人数のバンドは、発表のとき一列に横並びできるので、マスクやフェイスガードを取ることもありますが、全体曲では、メロディーパートで最前列になる人以外は、本番でも練習と同じ装備で行いました。

(冬ライブ当日に全体を確認する福宿さん)

福宿:SNSに投稿したり、多くの人の目に触れる機会もあります。対策を怠っているというネガティブな印象を与えないよう、常に注意して活動しています。
サークルとしての魅力で言うと、Twinkleは全体会は週1回のみで、あとは各バンドに委ねられているので、各自のスタンスで続けていけるのがいいところだと思います。僕は役者としての活動やダーツのプロテストを受けたりと他の活動にも取り組んでいますし、兼サーしているメンバーも多いです。

―― 外部や、他大学との交流もあるのでしょうか。

藤澤:複数の大学で共催するライブがあったり、他大学主催のライブにゲストとして参加してほしいと声がかかったりします。サークル全体でというよりは、バンドごとに声をかけられる感じですね。ライブに出て、対バンしたりもします。先輩の中には、他大学のアカペラサークルの人とバンドを組んでいた人もいました。

寺嶋:イベントや会合などでパフォーマンスをしてほしいと、外部の方からお声がけいただくこともあります。昨年度はお断りせざるを得ないことも多かったのですが、今後はできる限る積極的に参加できればと思っています。

アカペラを通じて、仲間と楽しく充実した大学生活を

※この画像を含むいくつかの写真は、一時的にマスクを外して撮影しました。

――今後の目標を教えてください。

藤澤:昨年入学した後輩たちはオンラインでの活動が主でしたが、(2021年3月)現在は対面活動が再開したので、みんなで直接顔を合わせての、楽しいアカペラを復活していきたいです。

寺嶋:学内だけでなく、積極的に外部への発信をしていきたいなと思います。大会に出たり、人前で歌う機会を増やしたりして、それが評価につながるようにしていきたいです。

福宿:外部に対して、もっとサークルの知名度を上げていきたいです。スポーツと同じように大学アカペラ界にも”強豪校”のようなものがあって、テレビ番組などで見て知っているという人も多いと思います。僕たちも、「Twinkle」と聞けば、学習院大学のアカペラサークルのことだとわかってもらえるくらい、いろんな人に知ってもらえるように活動していきたいです。

――最後に新入生のみなさんにメッセージをお願いします。

寺嶋:コロナの影響によるオンラインでの大学生活の中では、サークルに入ることはとても勇気がいることだと思います。Twinkleはアカペラを通じてほんとうに楽しくサークル活動を行えて、絶対に充実した大学生活を送れると思います! ホームページやtwitter、Instagram等で情報発信を行っているので、ぜひチェックしてみてください。少しでも気になるなと思ってくれたら嬉しいです。ぜひ気軽に遊びにきてくださいね。心よりお待ちしています!

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