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これまで「明治大学=グローバル」のイメージはあまり浸透していないかもしれない。実際、弊社が実施する「全国の高等学校の進路指導教諭が評価する大学」調査の「グローバル教育度」において、明治大学のポイントはあまり高くなく、文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援」事業(SGU)にも採択されている明治大学の正確な現状が伝わっていないことが明らかになった。今回は、この10年で著しく躍進した明治大学の「国際力」の実態に迫る。
この10年で躍進した「国際力」
「私は政治経済学部長に就任した2008年頃からグローバル化に取り組みました。この時の思いは、『卒業生が社会に出て、会社で責任あるポストに就く頃、明治出身者が時代を席捲する。ここから20年が勝負』というものでした」。こう語るのは、この4月に着任した大六野耕作学長。実際、明治大学は5つの国際化GP採択をはじめ、この10年間の取り組みは目を見張るものがあり、年間355名(2009年度)にすぎなかった留学経験者は、2019年度には2326名と約7倍に、留学生受入れも年間874名(2009年度)から2320名と2・5倍以上に増加している。さらに2023年には留学経験者を年間4000名とするヴィジョンを掲げているという。
現在、明治大学は英米の10大学とサマーセッションの協定を結んでいるが、他大学に先駆けてカリフォルニア大学バークレー校のサマーセッションと協定を結んだことが功を奏し、現在、UC4校(バークレー、ロサンゼルス、デービス、アーバイン校)のサマーセッション派遣数では、国公立も含め日本の大学の中ではトップクラスの実績を上げている(2011〜2019年度の累計参加者数は200名以上でGPA平均も3・2を超えているとのこと)。
また、留学協定校は44カ国・地域260大学・学部(2020年5月現在)にも上り、協定校でも、それ以外から学生が選ぶ大学でも、所属学部・研究科において認められれば留学先での単位を明治大学の単位とすることもでき、留学をしても4年間で卒業できるほか、留学のための充実した助成金も用意されている。
特に好評なのは、スタンフォード大学(米)やケンブリッジ大学(英)などの海外トップユニバーシティに留学する場合、1人につき1学期あたり上限300万円の奨学金が支給される「海外トップユニバーシティ留学奨励助成金」という制度である。他にも充実した留学のための奨学金制度が用意されており、これがこの10年間のグローバル化の躍進を支える一因となっているのだろう。
明治大学の留学助成金制度の概要
【外国留学奨励助成金】
一定以上の成績の場合、協定大学への留学、あるいは認定留学で、
◯明治大学と留学先の授業料のうち、金額の低いほうを上限として助成
◯経費助成(1年間20万円、1学期10万円、1学期未満5万円)
【海外トップユニバーシティ留学奨励助成金】
世界トップレベル大学への留学プログラムに参加した場合、大学に応じて
◯1学期で300万円を上限に助成(約5人/年)
◯1学期で100万円を上限に助成(約35人/年)
特徴的な海外プログラム
「アカデミック・インターンシッププログラム」(国際日本学部)
明治大学はどの学部においても独自の留学制度があるが、国際日本学部にはユニークな留学制度「アカデミック・インターンシッププログラム」が用意されている。これは国際日本学部が協定を結んでいる大学で授業を受講した後、実際に海外での業務実習を経験できる学部独自のプログラムである。アメリカのフロリダ州立大学(FSU)で約10日間の導入授業を受け、ホスピタリティや異文化理解について学んだ後、ウォルト・ディズニー・ワールドにて実際に「キャスト」としてインターンシップを行う内容となっている。インターンシップ中も継続的にFSUの授業を受講し、授業で学んだホスピタリティを現場で実践することができる人気プログラムとなっており、FSUで修得した単位は、帰国後に単位認定申請をすることができる。
このプログラムで、子どもの頃から取り組んでいた「よさこい」を現地の大学生と一緒に練習し、ディズニー・ワールドのステージで披露した新井田ひなのさんは、日本の文化を海外の人々に伝えたいと考えるようになり、その想いを叶えるため、この4月に外務省に入省したとのこと。このことからも、このプログラムの充実ぶりがわかる。
「インターンシップ&グローバルキャリアプログラム」(就職キャリア支援センター)
「就職の明治」、この言葉は受験生の保護者世代にも浸透した明治大学のキーワードとなっている。実際、弊社の実施する「全国の高等学校の進路指導教諭が評価する大学ランキング」調査において、明治大学は「就職に力を入れている大学」ランキングで10年連続1位という評価を得ている。明治大学の就職キャリア支援センターは様々なイベントやプログラムを用意しているが、特徴的なものは「インターンシップ&グローバルキャリアプログラム」である。
例えば、日本航空(JAL)と連携し、ジャカルタに渡航後、現地インドネシア大学とショッピングモールで対面型のマーケティングを行う産学連携型インターンシップ。渡航前に3ヶ月にわたる緻密な事前学習で課題に対する仮説設定や業界、文化等の基礎知識を持って現地に赴き、仮説を検証するための現地リサーチも行っており、単なる提案だけにとどまらないPDCAを回せるプログラムとなっている。
このジャカルタでのプログラムは、インドネシア大学の学生との交流や学生の積極的な参加意識も評価され、経済産業省や文部科学省が後援する「インターンシップアワード2020」において私立大学で唯一、優秀賞に選出されている。
他にも「ベトナムに未だない文具を販売する」プログラムなど様々な企業と連携したプログラムが用意されている。就職キャリア支援センターがこのような海外インターンシップを実施するのは「就職の明治」ならではの取り組みであろう。
「国際化とは、英語ができることでも留学することでもなく、ある種の“触媒”だというのが持論です。海外に出ることで学生の意識に化学反応が起き、一皮むけた人間になる。これが重要なのです」と大六野学長が言うように、この躍進を続ける「グローバル化」が昨今の「就職の明治」を支えるキーワードとなっているのだろう。
明治大学の国際化は止まらない。
【トピックス】
2019年春、和泉キャンパス(明大前)に全216室の国際混住寮がオープン。留学生と日本人学生が生活の場を共有する「学びの場」として位置づけられている。寮内は6室1ユニットの居室に加え、リビングや食堂、共用キッチンなど、様々な共用スペースが配置され、自然と交流が生まれるような工夫がなされている。