コロナ禍でも グローバル化は止まらない。今だから知っておきたい グローバル系学部の 学問分野や授業形態、留学制度

コロナ禍でも グローバル化は止まらない。今だから知っておきたい グローバル系学部の 学問分野や授業形態、留学制度

人文系や社会科学系、学際系―。グローバル人材は多様な分野で求められており、新型コロナウイルス禍でもグローバル系学部に対する期待値は下がらない。多様なグローバル系学部の中から適した学部を選ぶポイントについて、入学時に求められる語学力や留学制度などと共に見ていこう。


心機一転、これからの留学を考えよう

これからの時代を生きる上で、グローバル化は自分に関係ないと言い切れる人はいないだろう。新型コロナウイルス禍にある今は国境を越えた人の流れが制限され、グローバル化は停滞している。しかし、立命館アジア太平洋大(APU)の出口治明学長は、「コロナ禍以降の世界は、グローバル化が加速する」と話しており、アフターコロナの時代に対応できる、グローバル人材育成の場としてのグローバル系学部に注目したい。

 この系統の歴史を紐解くと、過去にもグローバル系学部(国際系学部)の新設が進み、人気が高まった時期があった。当時は国際経済なら社会科学系、国際文化なら人文系と、それぞれの学部系統の一分野と見られていた。一方、現在のグローバル系学部は、留学の必須化や英語による授業など、グローバル社会で活躍することを前提とした学部が中心となっている。これらの学部の特徴は、ボーダレス化する社会で求められる高い話学力と異文化理解を深めることによるコミュニケーション能力をベースとして、専門性の獲得を目指すことにある。

多様なグローバル系は学部内容の十分な精査が求められる

多様なグローバル系学部の中から生徒に適した学部を選ぶのは意外に難しい。専門分野が多岐にわたっており、学部名だけで教学内容を判断しにくいケースが多いからだ。そこで、表A「主な国際・外国語系学部」では、「人文学系」「人文・社会科学系」「学際系」に分類してそれぞれの系統の主な学部を掲載した。

【表A】主な国際・外国語系学部
系統 地域 大学<学部・学群>
人文学系 関東 獨協大<外国語><国際教養>城西国際大<国際人文>麗澤大<外国語>東京外国語大<言語文化>杏林大<外国語>上智大<外国語>昭和女子大<国際>大東文化大<外国語>拓殖大<外国語>帝京大<外国語>東京成徳大<国際>目白大<外国語>神奈川大<外国語>関東学院大<国際文化>
北陸・甲信越 北陸大<国際コミュニケーション>
東海 岐阜聖徳学園大<外国語>常葉大<外国語>愛知県立大<外国語>椙山女学園大<国際コミュニケーション>名古屋外国語大<外国語><世界教養>南山大<外国語>名城大<外国語>
近畿 京都外国語大<外国語>京都産業大<外国語>京都ノートルダム女子大<国際言語文化>同志社大<グローバル・コミュニケーション><グローバル地域文化>大阪大<外国語>大阪学院大<外国語>大阪観光大<国際交流>大阪産業大<国際>関西大<外国語>関西外国語大<外国語>桃山学院大<国際教養>神戸市外国語大<外国語>神戸学院大<グローバル・コミュニケーション>天理大<国際>
中国・四国 吉備国際大<外国語>
九州・沖縄 九州産業大<国際文化>西南学院大<国際文化><外国語>長崎外国語大<外国語>熊本学園大<外国語>宮崎国際大<国際教養>鹿児島国際大<国際文化>
人文・社会科学系 北海道・東北 苫小牧駒澤大<国際文化>北海道文教大<外国語><国際※>国際教養大<国際教養>
関東 筑波大<社会・国際>宇都宮大<国際>群馬県立女子大<国際コミュニケーション>共愛学園前橋国際大<国際社会>共栄大<国際経営>東京国際大<言語コミュニケーション><国際関係>文教大<国際>武蔵野学院大<国際コミュニケーション>開智国際大<国際教養>神田外語大<外国語><グローバル・リベラルアーツ※>敬愛大<国際>秀明大<英語情報マネジメント>千葉商科大<国際教養>明海大<外国語>麗澤大<国際>和洋女子大<国際>東京外国語大<国際社会><国際日本>青山学院大<国際政治経済><地球社会共生>亜細亜大<国際関係>桜美林大<グローバル・コミュニケーション>大妻女子大<比較文化>学習院大<国際社会科>学習院女子大<国際文化交流>共立女子大<国際>国士舘大<21世紀アジア>駒澤大<グローバル・メディア・スタディーズ>順天堂大<国際教養>上智大<総合グローバル><国際教養>昭和女子大<グローバルビジネス>専修大<国際コミュニケーション>創価大<国際教養>大東文化大<国際関係>拓殖大<国際>多摩大<グローバルスタディーズ>中央大<国際経営>東洋大<国際><国際観光>東洋学園大<グローバル・コミュニケーション>二松学舎大<国際政治経済>日本大<国際関係>文化学園大<国際文化>文京学院大<外国語>法政大<国際文化><GIS(グローバル教養)>武蔵野大<グローバル>明治大<国際日本>明治学院大<国際>立教大<異文化コミュニケーション>横浜市立大<国際教養><国際商>神奈川大<国際日本>東洋英和女学院大<国際社会>フェリス女学院大<国際交流>
北陸・甲信越 新潟県立大<国際地域><国際経済>新潟国際情報大<国際>開志専門職大<国際観光※>公立小松大<国際文化交流>山梨県立大<国際政策>長野県立大<グローバルマネジメント>
東海 静岡県立大<国際関係>愛知大<現代中国><国際コミュニケーション>愛知淑徳大<グローバル・コミュニケーション>金城学院大<国際情報>中京大<国際>中部大<国際関係>名古屋外国語大<世界共生><現代国際>名古屋学院大<外国語><国際文化>名古屋商科大<国際>南山大<国際教養>日本福祉大<国際福祉開発>鈴鹿大<国際地域>
近畿 大谷大<国際※>京都外国語大<国際貢献>京都産業大<国際関係>京都精華大<国際文化※>京都橘大<国際英語>平安女学院大<国際観光>立命館大<国際関係><グローバル教養>龍谷大<国際>追手門学院大<国際教養>大阪学院大<国際>大阪経済法科大<国際>大阪国際大<国際教養>大阪女学院大<国際・英語>関西外国語大<英語キャリア><英語国際>近畿大<国際>摂南大<外国語>阪南大<国際コミュニケーション><国際観光>兵庫県立大<国際商経>関西国際大<国際コミュニケーション>関西学院大<国際>甲南女子大<国際>
中国・四国 島根県立大<国際関係※>中国学園大<国際教養>広島市立大<国際>広島修道大<国際コミュニティ>山口県立大<国際文化>
九州・沖縄 北九州市立大<外国語>福岡女学院大<国際キャリア>長崎県立大<国際社会>活水女子大<国際文化>別府大<国際経営>立命館アジア太平洋大<アジア太平洋><国際経営>琉球大<国際地域創造>
学際系 北海道・東北 秋田大<国際資源>
関東 千葉大<国際教養>国際基督教大<教養>中央大<国際情報>東海大<国際文化>東京農業大<国際食料情報>早稲田大<国際教養>
北陸・甲信越 福井大<国際地域>山梨学院大<国際リベラルアーツ>
近畿 神戸大<国際人間科>大手前大<国際看護>
中国・四国 山口大<国際総合科>
九州・沖縄 九州大<共創>福岡女子大<国際文理>名桜大<国際>
注)学部系統は各学部のカリキュラム等を参照して編集部が独自に分類
注)学問領域を横断することが多いため、異なる系統の学問を学ぶこともある
注)所在地は大学本部所在地。学部所在地と異なることがある
注)※は2021年4月新設予定

「人文学系」は、国公立大では東京外国語大や大阪大。私立大では、獨協大や上智大、拓殖大、神奈川大、岐阜聖徳学園大、名古屋外国語大、京都外国語大、西南学院大、熊本学園大など、外国語学部が中心となっている。語学力を全面に打ち出したグローバル人材の養成が大きな特徴で、教学内容が比較的わかりやすい系統といえよう。

「人文・社会科学系」を見ると、国公立大では、筑波大の社会・国際、宇都宮大・国際、東京外国語大・国際社会、新潟県立大・国際地域など。私立大は東日本では、青山学院大の国際政治経済と地球社会共生、学習院大・国際社会科、上智大の総合グローバルと国際教養、昭和女子大・グローバルビジネス、中央大・国際経営、立教大・GLAPなど。西日本では、愛知大の現代中国と国際コミュニケーション、南山大・国際教養、立命館大の国際関係とグローバル教養、龍谷大・国際、追手門学院大・国際教養、近畿大・国際、関西学院大・国際、APUのアジア太平洋と国際経営など。2020年4月に新設された学部には、専修大・国際コミュニケーションや神奈川大・国際日本、中京大・国際、甲南女子大・国際などがある。

「学際系」は、カバーする分野が広く、文系と理系はもちろん、大学によっては芸術系までフォローする学部もある。この系統の草分け的な存在は国際基督教大。単科大学ながら30を超えるメジャー(専修分野)があり、多様な科目を履修し関心がある分野を見極めた上、3年次になる前の段階でメジャーを選択する。その際、一つのメジャーに絞るほかに、二つのメジャーを同じ比率で履修するダブルメジャー、比率を変えて履修するメジャー・マイナーの3種類の選択方法がある。この系統を持つ私立大には、早稲田大・国際教養や中央大・国際情報などがある。

 国立大も見ておこう。千葉大には、文理融合型で留学を重視する国際教養がある。同大は、20年度の入学者から、全学部生の留学を必須としている(第1〜3タームのプログラムは全て中止 表B参照)。神戸大・国際人間科は、グローバル社会で起こりうる災害や民族対立、経済格差などの課題を解決できる人材を養成。九州大・共創は、文理の枠を超え、共に構想して新たなものを創造することから名付けられた学部だ。

【表B】留学に関する新型コロナウイルス対応(2020年7月現在)
大学 対応
国際教養大 2020年秋留学を中止
千葉大 第1~3タームはすべての海外留学プログラムを中止
上智大 夏期休暇中の海外短期留学プログラム、2020年秋学期に開始する交換留学プログラムを中止
中央大 2020年度夏季短期留学プログラムを中止
学習院大 2020年夏季短期海外研修を中止。オンラインでの短期海外研修を実施し、卒業要件として認める
立命館大 2020年度夏期短期留学プログラムを中止

オールイングリッシュについていけるのか見極めが重要

 グローバル系学部を志望する上で、次に押さえておくべきなのは、英語による授業の比率。表Cの「オールイングリッシュで授業を行う主な国際・外国語系学部」を見てほしい。日本人学生が中心の学部で全ての授業をオールイングリッシュで展開する大学には、国際教養大や上智大・国際教養、法政大・グローバル教養、立教大・GLAP、早稲田大・国際教養、立命館大・国際関係のグローバルスタディーズ専攻などがある。

【表C】オールイングリッシュで授業を行う主な国際・外国語系学部
大学 学部 内容
秋田大 国際資源 語学、2年次以降の専門科目
国際教養大 国際教養 全授業
学習院大 国際社会科 3年次以降・専門科目
学習院女子大 国際文化交流 英語コミュニケーション学科の専門演習科目群
上智大 国際教養 全授業
創価大 国際教養 専門科目
中央大 国際経営 設置科目の7割以上
法政大 GIS(グローバル教養) 全授業
明治学院大 国際 国際キャリア学科の全授業
立教大学 GLAP 全授業
早稲田大 国際教養 全授業
愛知淑徳大 グローバル・コミュニケーション 専門科目
名城大 外国語 語学
立命館大 国際関係 グローバル・スタディーズ専攻の全授業(日本語授業の履修も可能)
立命館大 グローバル教養 全授業
兵庫県立大 国際商経 グローバルビジネスコースの全授業

 一般的な高校を卒業した学生にとって、全ての授業がオールイングリッシュというのは大きな負担となる。そこで、低学年次に徹底的に英語を学び、徐々に英語中心の授業にシフトする学習院大・国際社会科のように、国際的な活躍を望みながらも英語の能力が追いつかない学生の語学力を伸ばした上で、専門性を身に着けたグローバル人材になるための道筋をつけるケースもある。愛知淑徳大のグローバル・コミュニケーションも低学年時に英語力を育成した上で専門科目を英語で行い、名城大・外国語は、語学のみ英語で行う。英語による授業の実施状況は大学によって異なる。オールイングリッシュの授業頻度と語学力向上プログラムのバランスを見ながら、授業についていけるのか判断した上で志望校を選択したい。

期間、内容、奨学金制度など、留学制度も千差万別

 グローバル社会で活躍することを前提としたグローバル系学部は、語学力と共に多様な価値観を理解するための海外留学が大きなウエートを占めるが、各大学によって留学の時期や期間などは異なる。表Dの「留学が必須となっている主な国際・外国語系学部」の留学期間を見ると、国際教養大や東洋大・国際、立教大・異文化コミュニケーション、早稲田大・国際教養、京都橘大・国際英語、同志社大のグローバル・コミュニケーション、関西大・外国語、近畿大・国際など、1年間が多くを占める。

【表D】留学が必須となっている主な国際・外国語系学部
大学 学部 留学必須の対象 期間
秋田大 国際資源 全学生 4週間
国際教養大 国際教養 全学生 1年
千葉大 国際教養 全学生 定めなし(最低1回の留学)
秀明大 英語情報マネジメント 英語キャリアコース 5ヶ月
千葉商科大 国際教養 全学生 8週間
青山学院大 地球社会共生 全学生 半期
亜細亜大 国際関係 国際関係学科 5ヶ月が基本
桜美林大 グローバル・コミュニケーション 全学生(日本語特別専修除く) 1学期
学習院大 国際社会科 全学生 4週間以上
学習院女子大 国際文化交流 英語コミュニケーション学科 半年
昭和女子大 国際 全学生 5~17ヶ月
創価大 国際教養 全学生 半期(1セメスター)
中央大 国際経営 全学生 3~4週間
帝京大 外国語 全学生 1学期
東京成徳大 国際 全学生 1年
東洋大 国際 グローバル・イノベーション学科 1年
東洋大 国際 国際地域学科国際地域専攻 5週間程度
法政大 国際文化 全学生 1学期
武蔵野大 グローバル グローバルコミュニケーション学科 5ヶ月
目白大 外国語 全学生(日本語・日本語教育学科を除く) 1ヶ月~1年
立教大 異文化コミュニケーション 全学生 1学期
立教大 GLAP(Global Liberal Arts Program) 全学生 1年
早稲田大 国際教養 母語が日本語の学生 1年
福井大 国際地域 グローバルアプローチの学生 1学期または2学期
山梨学院大 国際リベラルアーツ 全学生 1年
愛知淑徳大 グローバル・コミュニケーション 全学生 6~8週間
金城学院大 国際情報 全学生 1~3週間
中京大 国際 全学生(GLS専攻除く) 1学期
名古屋商科大 国際 全学生 定めなし(最低一度の海外研修)
南山大 国際教養 全学生 6週間
日本福祉大 国際福祉開発 全学生 約2週間
京都産業大 国際関係 全学生 約3週間
京都橘大 国際英語 全学生 1年
京都ノートルダム女子大 国際言語文化 英語英文学科グローバル英語コース 半年または1年
同志社大 グローバル地域文化 全学生 定めなし(最低一度の海外研修)
同志社大 グローバル・コミュニケーション 英語コース、中国語コース 1年
立命館大 グローバル教養 全学生 1年
龍谷大 国際 グローバルスタディーズ学科 1セメスター以上
大阪経済法科大 国際 全学生 約1週間~約1ヶ月
大阪国際大 国際教養 全学生
関西大 外国語 全学生 1年
関西外国語大 英語キャリア 全学生(小学校教員コース除く) 1年
関西外国語大 英語国際 全学生 1学期を2回
近畿大 国際 全学生 1年
関西学院大 国際 全学生 1ヶ月~1年
神戸学院大 グローバル・コミュニケーション 英語コース、中国語コース 1学期
吉備国際大 外国語 全学生 6週間~2ヶ月
山口大 国際総合科 全学生 1年

これらの大学の中で留学時期に特徴があるのは近畿大。一般的な大学では、語学力や一般教養を修得した後、2年次以降に留学をするケースが多いが、同大は1年次後期から留学に送り出す。2年次前期までの1年間をかけて話学や、コミュニケーション、文化について学び、国際的なビジネス社会で通用する人材育成を行う。

 留学期間以外にも、語学留学なのか深く専門分野を学ぶのか。また、留学費用に対する奨学金支給対象者の人数や支給額など、大学によって留学制度は千差万別なので、志望校の状況を押さえておきたい。

 留学で気になるのは単位不足による留年だが、多くの大学は単位の読み替えにより4年間で卒業できる。大学によっては、協定校との単位互換で、2大学分の学位を得られるケースもある。

 さらに、就活も気になるところ。3年次に1年間留学すると、就活スケジュールに乗り遅れることを危惧する生徒もいるだろう。しかし、留学経験者を対象に選考を行う大手企業は数多くあるので、留学がデメリットになることはない。むしろ、企業は留学経験者を求めているほどだ。

 ところで、今、グローバル系人材養成の要ともいえる留学が、コロナ禍で滞っている(表B参照)。多くの大学で夏季のプログラムを中止とする中、学習院大のようにオンライン留学の可能性に活路を見出す大学もある。今後の状況次第では、夏季以降の留学も不透明だが、比較的コロナ禍が落ち着いている東アジアへの留学の可否を探っている大学もあるようだ。こうした大学の対応にもアンテナを張っていたい。

日本語禁止の学内留学スペースでコミュニケーションカを磨く

 授業や留学以外に、グローバル人材を養成するための環境整備に力を入れている大学にも注目したい。そうした大学をまとめたのが表Eの「主な学内留学施設」。大半の施設が日本語禁止で、外国人留学生やネイティブ教員と一緒に語学力やコミュニケーション能力を養う。東洋大のECZも英語が公用語で日本語は禁止。読書や昼食、テレビ・DVD鑑賞などを留学生とともに楽しむことができる。様々なイベントの他に、毎日決まった時間に交換留学生が英会話スタッフとして常駐しているので、英会話力に磨きをかけられる。

【表E】主な学内留学施設
大学 学内留学施設
北海道文教大 GCC(Global Community Center)
秋田大 多文化交流ラウンジ
筑波大 スチューデント・コモンズ
白鴎大 国際交流ラウンジ
文教大 Language Garden、国際交流ラウンジ
千葉大 イングリッシュ・ハウス
神田外語大 ELIラウンジ(English Language Institute)
青山学院大 青山学院チャットルーム
創価大 SPACe(Student Performance Acceleration Center)
東洋大 ECZ(English Community Zone)
文京学院大 チャットラウンジ、ランゲージサロン
法政大 Gラウンジ(Global Lounge)
武蔵大 Musashi Communication Village(MCV)
明治大 国際交流ラウンジ
早稲田大 ICCラウンジ(Intercultural Communication Center)
横浜市立大 Practical English Center
北陸大 Communication Oasis MOGUMOGU
岐阜聖徳学園大 外国語ラウンジ「Lounge MELT」
愛知淑徳大 The Global Lounge
日本福祉大 Global Lounge、English Lounge
名城大 グローバルプラザ
同志社大 国際交流ラウンジ
立命館大 国際交流ラウンジ
龍谷大 グローバルラウンジ、マルチリンガルスタジオ
近畿大 英語村E³[e-cube]
立命館アジア太平洋大 SALC(Self-Access Learning Center)〈言語自主学習センター〉

 学内留学施設は、全での学生が異文化コミュニケーション能力を鍛えられる場であり、オールイングリッシュの授業についていけるよう、学生を個別にフォローするスペースとして活用する大学もある。こうした施設は、秋田大や千葉大、法政大、明治大、岐阜聖徳学園大、立命館大、龍谷大などでも用意している。

 留学生と一緒に寮生活をすることで、多様な文化背景の人とのコミュニケーション能力を身につける大学も増えてきた。APUは半数が海外からの留学生。キャンパスライフが留学と同じ効果を生むと同時に、1年次に敷地内の学生寮(APハウス)で留学生と同室の寮生活も可能なことが、異文化理解力を深める。学生寮を留学生との交流の場として積極的に活用する大学には、国際教養大や早稲田大、国際基督教大、流通科学大などがある。

 新型コロナ禍で国境を越えた往来が制限されている現在、グローバル系学部を目指すことにしり込みする生徒が増えているようだ。しかし、21年度の入学者が卒業するころは、コロナが終息して再びグローバル化が進んでいることであろう。将来を見据えた時、グローバル系学部を目指す意義は大きい。学問分野や授業形態、留学制度など、大学が用意する環境に注意した上で、志望校を選んでほしい。

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