<PR>
学習院大学ゴルフ部は1952年創部。過去には、ツアーでの優勝や賞金ランキング2位の成績を残したプロゴルファーも輩出しています。
2019年度の部員数は、男子25名、女子29名。ともに初心者がほとんどです。関東学生ゴルフ連盟に所属しており、春と秋のリーグ戦に照準を合わせて日々練習に励んでいます。2020年度男子主将の木藤和貴さんと、女子主将の安孫子美央さんに活動内容を聞きました。
左:木藤和貴さん(2020年度 男子 主将)経済学部経済学科 3年
明治学院高校(東京都)では野球部に所属し、ピッチャーとして活躍。
一浪を経て入学し、新たなスポーツに挑戦しようとゴルフ部に入りました。
右:安孫子美央さん(2020年度 女子 主将)経済学部経済学科 3年
佐久長聖高校(長野県)でもゴルフ部に所属。中学時代には全国大会への
出場経験もあります。数少ない経験者として女子部を引っ張ります。
みんなで上手に! 初心者と経験者の一体感
――まずは、お二人がゴルフ部に入った理由と第一印象を教えてください。
木藤:中学・高校時代と同じ野球部も考えましたが、大学では新しいスポーツにチャレンジしたいと思ったからです。入学後、まずは4月の新歓期間に、学内での体験会(試打会)に参加しました。野球と違ってボールは止まっているにもかかわらず全然当たりませんでしたが、不思議とおもしろさを感じて、そのまま入部を決めました。
安孫子:私は小学生のときからゴルフを続けてきたのですが、高校時代に腰の怪我に悩まされたこともあって、自分のペースでじっくりとゴルフに取り組める環境が魅力でした。上手な先輩がいることも知っていたので、一緒にやりたいという思いもありました。驚いたのは、小学生のときのゴルフ仲間と試打会で約10年ぶりに再会したことです。
――初心者が多いんですよね?
木藤:私と同じ野球のほか、ソフトボールや剣道など、何かを“打つ”競技の経験者から、サッカーやバレーといった球技の経験者、ダンスの経験者まで、部員のバックグラウンドはさまざまですね。
安孫子:女子は9割が初心者で、書道や茶道といった文化部出身の部員もいますが、「みんなで上手になろう」という雰囲気が大きな魅力です。「走らなくていい部活」というイメージもあるようですが、実際のところ、トレーニングでは多少は走りますね。
木藤:初心者はゴルフコースに出ても、どこにボールが飛ぶかわからないので、結果的に走ることは多くなりがちです。同じ“組”でまわるみんなを待たせて迷惑を掛けられないですし、自分たちの後の組にも「モタモタしている」という印象を与えかねません。真っすぐ飛ばないことは仕方のないことですが、その後にどう動くかが肝心ですね。ゴルフは“紳士のスポーツ”といわれるように、周囲に迷惑を掛けないための心がけ、対面でなくても礼儀やマナーの大切さを感じますね。
――入部後はどんな練習をして、いつ頃ゴルフコースに出れるのですか?
木藤:初心者は、そもそも何が自分に足りないのか、どこを修正すればいいのかもわかりませんが、まずは初心者指導に慣れたレッスンプロに無料で教えてもらえます。さらに私は、いわゆる“ハウツー本”を買って読んだり、YouTubeを見て研究したりもして、1ヶ月ほどでゴルフコースに“デビュー”しました。ただ、先輩方の倍近い回数を打ってようやくカップインするレベルで、スコアは130台でした。
それでも、思い描いたとおりの軌道でボールが飛ぶこともあって、その爽快感は格別でしたね。“リキ”んで振り回さなくても思いどおりに飛ぶ感覚をまた味わいたいと思いました。もしかしたら安孫子さんのような経験者にはない感覚かもしれません。
安孫子:ナイスショットならもちろん気分爽快ですが、確かに長年続けていると意識しないポイントもあります。「いつ息をするの?」といった呼吸法を質問されることもあって、普段はほとんど考えないものの、聞かれてアドバイスをする中で新たな気づきもあります。そうした何気ない日々のコミュニケーションの積み重ねが、私にもプラスになっている実感はあります。ゴルフコースに出たときも、ラウンド後に同じ組の4人で振り返りのミーティングをするのですが、学年の垣根を越えて思ったことは何でもコメントし合いますね。
木藤:試合はもちろんのこと、練習ラウンドでも悔し涙を流す学生もいたりして、みんなの本気度を感じますし、そんな仲間と一緒に頑張っていこうと思えるんですよね。私は泣いたことないですけどね。
安孫子:えっ? あるでしょ? ほら、あのとき……
練習は裏切らない。数字は嘘をつかない
―― コースでは独特の雰囲気もあると思います。
木藤:そうですね。コースでは緊張感もありますが、冷静に焦ることなく、できるだけ普段どおりの自分を出せるよう意識します。ただ、練習でできないことは試合でもできませんので、とにかく練習です。野球部でピッチャーが投げ込みをするように、ゴルフでもひたすら打ち込むこと。そうやって自分の打ち方が固まっていって、「こうすれば真っすぐ飛ぶ」というポイントをカラダで覚えていくんです。困ったらそのポイントを思い出せばいいんです。そのためにも、練習日には300球から、多いときで500球くらいは打ち込みますし、クラブを握らない日はないほどです。同じように未経験から始めてリーグ戦のメンバーに選出、表彰もされた先輩がいたので、勇気をもらいましたね。
安孫子:女子でも初心者からレギュラーになって活躍する部員はいます。そんな中で、私は経験者としてスコアでチームを引っ張らないと、というプレッシャーはあります。試合に向けて、数日前から寝る時間を調整したり、食べるものにも気をつけたりします。当日も何を食べて、スタートの何時間前に何をするといったルーティンは大事にしますね。ただ、どうすれば自分が上達して好成績を残せるかという点に加えて、主将として部員全員が上手になる方法を考えることも重要です。大学ではトレーニングも学生主体で考えますし、指導者の指示に従って動いていた高校時代と違って、主体的に考えて行動する大切さは強く感じます。
―― 実際にどの程度レベルアップできるものですか?
木藤:当初は「バーディーなんて永遠に取れない」とさえ感じましたが、1年次のうちにバーディーも取れて、最初の130台から2年次には安定して100を切るようになりました。3年次にはほぼ90を切るまでになって、ベストスコアは77まで伸ばすことができました。こうやって数字で成長がわかることは、練習のモチベーションになります。合宿の成果も大きいです。
安孫子:例年3月に宮崎県で10泊程度の長期合宿を行っていて、期間中ほぼ毎日27ホールまわります。OB・OGが一緒に回ってくれたり、トレーナーやレッスンプロの方を連れてきてくれたりして、特に未経験から始めた部員は毎日自己ベストを更新していくんです。
木藤:150前後から一気に100を切る部員もいますし、数か月後に成果が出る部員もいます。やはりコースでの経験は絶大ですね。
ゴルフを通じて社会人の基礎力が培われる
―― アルバイトや就職活動とも両立できますか?
安孫子:部員の多くは、実はキャディーのアルバイトをしています。部内の渉外係がゴルフ場と連絡を取って、“派遣先”を手配してくれるんです。バイト後には、そのコースでラウンド練習ができるメリットもあります。そうやって普段から学外で社会人と関わることも多くて、社会に出てから必要となる礼儀やマナーが自然と身についていくんだと思います。
木藤:社会とのつながりという点では、就職活動対策もゴルフ部でできます。3年生の部員に対して、2学年上である社会人1年目の先輩が面接指導をしてくれるんです。長年続く部の恒例行事です。
安孫子:入学時から面倒を見てくれた先輩だからこそ、後輩の強みをわかってくれていて、自分では気づいていなかったアピールポイントを引き出してくれます。練習態度や試合での周囲への声掛けなど、具体的なエピソードとともに指摘してくれるので、そのまま自己PRに活かすことができるほどです。
―― ゴルフを通じた出会いが成長につながるのですね。
木藤:公式戦以外にも、他大学との「フレンドリーマッチ」などで交流を深めるチャンスもあります。
安孫子:そこで仲良くなって、プライベートでご飯に行くこともありますね。また、近県のコースで練習した後に、部員みんなでアウトレットモールに立ち寄ることもあります。息抜きのショッピングや、“お疲れさま!”で食事を楽しむことが目的なのですが、大きなショーウィンドウに向かって男子部員が何を始めるかと思ったら、みんなで並んでフォームチェック。恥ずかしいからやめてほしいんですけどね。
木藤:鏡があるとついチェックしたくなってしまうんです。自分のめざす理想的なフォームに近づいているかどうかを確かめたいんです。自分に酔ってるわけではないのですが、それだけ自信がついたということなのかもしれません。
安孫子:確かに未経験で始めた部員の成長を感じるとうれしいですし、わからなくもないですけどね。学習院大学なら未経験者でも楽しみながら上達していけますし、ゴルフは生涯できるスポーツですので、ぜひ大学からでもゴルフを始めてほしいと思います。
木藤・安孫子:お待ちしています!