【亜細亜大学】期間、地域、言語、費用…… 自分のニーズから導く新しい留学のカタチ

【亜細亜大学】期間、地域、言語、費用…… 自分のニーズから導く新しい留学のカタチ

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取材:井沢 秀(大学通信)

※記事は2月12日現在の内容となります。

「グローバル」というキーワードが産業界のみならず教育界をも席巻しています。進学先大学についてリサーチすると、もはや「グローバル人材の育成」を掲げていない大学を探すほうが難しいかもしれません。そうなると気になるのが「どうやって育成するのか?」ということ。各大学における語学教育のカリキュラムや留学制度は、その主翼を担っていると言えるでしょう。
亜細亜大学は早くからグローバル時代の到来を予見し、30年以上前から独自の留学制度を開発してきた、いわばグローバル人材育成のパイオニア。留学生派遣実績は累計で1万7000人以上と、国内屈指の規模を誇ります。亜細亜大学にはどんな留学制度が存在するのか、そして何を学びそれをどう活かせるのか、国際連携部の柿内課長、入試部の布施課長にお話をうかがいました。今回は特別に前編・後編の2回に分けてお伝えします。


建学時からグローバル化を予見し、留学プログラムの開発に着手

ーー いまや留学制度を備える大学はめずらしくないですし、留学を必修化している大学も多々あります。それでも亜細亜大学の卒業生7人に1人、累計1万7000人超という留学生派遣実績は、日本の大学のなかでは群を抜いています。亜細亜大学では、なぜこれほど多くの学生を海外に送り出すことができるのでしょうか?

柿内  ひとつには、行きたくなったタイミングで参加できるプログラムが用意されているところですね。短期・中期などいろいろなプログラムが展開されており、そのプランの充実ぶりを見て亜細亜大学を志望したという学生も多くいます。

布施  亜細亜大学のオープンキャンパスでは留学に興味を持って足を運んでくれる受験生が多いので、通常の学部ごとの説明会のほかに留学希望者向けのブースも設けています。留学に関する疑問・質問には基本的にどんな質問でも回答していますし、在学中の留学経験者に体験談を話してもらうこともありますね。やはり受験生にとって実際に留学した学生の生の声は非常に説得力がありますし、話してくれる学生も「亜細亜大学の留学制度の良さを後輩にも知ってほしい」と協力してくれる。非常にいい循環が生まれていると思います。

ーー 短期、中期と期間もさまざまな留学制度がありますが、行き先も世界各国から選べるんですね。見やすいように図にまとめるとこんな感じです。

名称(英文・和文)対象学部期間概要派遣国
AUAPAsia University America Program亜細亜大学アメリカプログラム全学部 中期 5か月 米国の歴史・文化と英語に触れるサポート万全の中期留学 1988年にスタートした伝統と実績あるプログラム。「グローバル人材育成コース」と「英語集中学習コース」より選択可能(一部選考あり)課外授業、ボランティア等の参加を通じて英語力の向上だけでなく人間的な成長も目指す。アメリカ (ワシントン州、アリゾナ州、カリフォルニア州、ユタ州、ニューヨーク州にある7つの提携大学)
AUCPAsia University China Program 亜細亜大学アジア夢カレッジ -キャリア開発 中国プログラム- 経営学部経営学科・経済学部・法学部・国際関係学部 中期 6か月 アジアでのビジネスと本場の中国語を学ぶ中期留学 中国を拠点に展開する産学連携のキャリア開発プログラム「アジア夢カレッジ」の一環として実施。現地で4カ月の留学期間ののち、日系企業で8週間のインターンシップが行われる。中国(大連)
AUGP Asia University Global Program 亜細亜大学グローバルプログラム全学部 短期 3週間〜2か月 16の国・地域で異文化体験。「単位認定型」の短期留学 夏季・春季休暇中に行われる3週間〜2か月の短期留学プログラム。学部・学年を問わず参加可能で、自分の興味のある地域・言語によって16の留学先から選択できる。アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、中国、韓国、インド、インドネシア、ロシア、アイルランド、イギリス、フランス、ドイツ、スペイン
AUEP Asia University Exchange Program 亜細亜大学交換・派遣留学生制度 全学部 長期 約1年 世界の大学で研究テーマを深める、本格的な長期留学 交流協定を結んでいる世界各地の23大学との間で行われる約1年の交換・派遣留学生制度。留学期間中の亜細亜大学および派遣先大学の授業料が免除になるほか奨学金制度も充実。対象となる学生は年に2回実施される選抜試験で選考される。アメリカ、中国、台湾、香港、韓国、ニュージーランド、モンゴル、インド、マレーシア、シンガポール、インド、タイ、スロバキア
AUASP Asia University Asian Studies Program 亜細亜大学 アジアンスタディーズプログラム 全学部 中期 5か月 多民族国家で英語とアジアの文化を学ぶ 多くの国際企業が拠点を置き、今後さらなる発展んが見込まれているアジア地域。国際言語の英語を習得するだけでなくアジアについて学べるプログラム。多民族国家で世界各地の留学生とともに学び、生活するという体験はグローバル人材として貴重な経験を得られる。マレーシア(クアラルンプール)

ーー 初めてみる方にもわかるように解説しますと、AU(Asia University)+目的ごとのプログラム名(AP・CP・GP・EP・ASP)が付随しているのですね。こうして見ると、かなり種類が多いです。

柿内  そうですね。亜細亜大学には「グローバル人材の育成を通じてアジア全体の発展に貢献する」という建学の理念があります。その大きなミッションのもとに、時代のニーズに応じて留学プログラムを多様化させたいと、上記のプログラムを開発してきました。

“一人でも多くの学生”をグローバル人材に

ーー 中身をみると派遣先も留学期間も多岐にわたっています。このなかで最も多くの学生が利用しているのはどのプログラムなのでしょうか。

布施  それはダントツでAUAP(亜細亜大学アメリカプログラム)ですね。これは1988年にスタートした伝統あるプログラムで、これまで1万4千人以上の学生が参加してきました。もっとも歴史が古いのはAUEPで、昭和30年代から始まった交換留学制度なのですが、希望者を選抜して潤沢な奨学金で長期間送り出すという敷居の高いものでした。そのような中で、選りすぐった少数の学生だけではなく、一人でも多くの学生が国際人として成長していけるような留学制度として生まれたのがAUAPです。留学費用は自費ですけど選抜なし、全学部の希望者が利用可能で、半年間留学しても4年で卒業できるという内容は、当時聞いたことがないほどインパクトの大きなものでした。平成の始まりとともにスタートしたAUAPは、本学の留学プログラム開発の大きな転換点となりましたね。

ーー 本当に希望者は誰でも参加可能なのですか?

布施  もちろん卒業も難しいような状態で行かれても困るので、学習状況は確認します。その上で「グローバル人材育成コース」については事前ガイダンスに参加してもらって、基本的にそのまま派遣しています。

ーー 1万人4千以上という圧倒的な実績のあるAUAPですが、30年以上続けてきてなにか変化を感じたことはありますか?

布施  時代に合わせて、個々の適性やニーズの多様化に対応する必要性がでてきました。ホームステイで滞在するのが合う人もいれば、よく知っている仲間やアドバイザーがいる寮に入ったほうが安心して取り組めるという人もいます。それにこのプログラムは語学力に特別なハードルがないだけに、参加する学生のレベルも幅広いです。1箇所に一律のやり方で学生を送るのではなく、より高いレベルで学びたい人向けにコースを設定して選抜をかけるなど、体系の幅を広げてきました。

柿内  具体的には一定の基準をクリアした希望者を対象に語学を中心に学ぶ「英語集中学習コース」、英語力及び異文化理解などの教養科目やボランティア・フィールドワーク等の国際体験を通じて成長したい人向けの「グローバル人材育成コース」の2コースを設けています。

ーー どちらのコースでもAUAPは4年で卒業できるということですが、現地の授業が亜細亜大学の単位として認定されるのですか?

布施  そうです。5か月で取得する16単位を本学との単位互換ということで認めています。他大学では留学が必修でも手続きはすべて自分で行わなければならないところもありますが、亜細亜大学ではそれらをパッケージ化することで負担を減らし、一人でも多くの学生に参加してほしいと考えています。

学部の専攻と中国を通じた学び、“ダブルメジャー”で強みを増やす

ーー 中国への留学プログラムがあるのも亜細亜大学らしいですね。AUCPには「アジア夢カレッジ・キャリア開発中国プログラム」という他のプログラムとは異なる名称がついているのですが、これはどのようなプログラムでしょうか?

柿内  AUCPが他のプログラムと異なるのは、「アジア夢カレッジ・キャリア開発プログラム」という4学部(*)共通の4年間にわたる一貫教育プログラムがあり、AUCPはその中に組み込まれているという点です。アジア夢カレッジは普通に学部の勉強をしながらプラスアルファで別途コースを履修し、所属学部の専門性に加えてアジアという専門性を身につけるプログラムです。1年次から中国語を集中して勉強するほか中国研究などもカリキュラムに組み込まれていて、さらに学部の科目もあるのでかなり勉強量は多いと思います。

(*)経営学部経営学科・経済学部・法学部・国際関係学部

ーー なるほど、中国留学が単体で存在しているわけではなくて、4年間の一貫した学びなのですね。しかも主専攻とは別建てで両方学ぶ。

布施  そうですね。むしろ自分の学部教育とその目線で中国を学ぶという意味ではダブルメジャーという考え方です。経営学部の学生は観光開発だったり、法学部の学生は中国企業の法務だったりと、自分の学部教育によってそれぞれのアプローチで中国に関する学びと結びつけることができます。「アジア夢カレッジ」という同一プログラムでありながら、学ぶ側はいろんな関わり方や体験が探求できる、ということです。

柿内  AUCPでは寮のルームメイトも中国人になります。留学中は生活のなかでも中国のことや中国の文化をしっかり学んでほしいですしね。参加者の中国語レベルは、やはり帰国すると驚くほど向上していますよ。

布施  またAUCPでは留学のあとに現地の企業2カ所でそれぞれ4週間、合計8週間のインターンシップを行います。さらにこのプログラムでは多くの企業がタイアップでいろいろ協力してくださるので、事前の課題設定や帰国後の成果報告会までしっかり関わっています。毎年、成果報告会を行っていますが、発表では時にきつい質問をいただくこともあります。国際企業の実務の第一線で活躍している方が、学生のレポートに対して手抜きナシで厳しい質問や意見を投げてくださる。これを学生生活で経験できるのは、本当に得難いことだと思います。それに企業の方々も、このプログラムを通じて学生ひとりひとりが学ぶ様子を4年間見て、その成長ぶりを間近で感じていただいたことも、このプログラムが20年以上にわたって続ける理由だと思います。

世界各国の提携大学から選べる短期・長期留学と、新たな「アジアンスタディーズ」への試み

ーー 次に、AUGP(亜細亜大学グローバルプログラム)は全学部が対象ですね。

柿内  そうですね。こちらは春休み、夏休みといった長期休暇を利用した6週間ほどの短期留学です。期間が短いのでAUGPは「語学習得に主軸を置いた」内容になっています。

布施  本学では14の語学を開講していますが、単に授業で勉強したということではなくて、実践的に使えることを目的としたプログラムです。最初は英語圏から始まって中国が加わり、いまでは英語圏7ヵ国の他にもドイツ、フランス、スペイン、ロシア、インド、インドネシア、韓国の8カ国に派遣しています。このプログラムも短期ですがきちんと単位認定しているので、第二外国語のブラッシュアップで利用する学生も多いですね。

柿内  帰国後に出してもらうレポートを読むと「もっと勉強してから行けばよかった」という感想が多いですが、そこに気がつくことが実は大事なことなのです。留学してここまでは理解できるようになった、それを肌感覚で知ることも大きな学びで、このプログラムのいいところだと思います。

ーー もう一つ全学部対象のプログラムがAUEP(亜細亜大学交換・派遣留学生制度)ですが、期間が約1年と長期型になります。

柿内  こちらはフルスポンサーシップで奨学金がすべて出るので、参加できる人数はかなり限られ難易度も高いものになります。学内で選抜試験がありますし、前提条件としてTOEFLのスコアも設定していますから。これまでの紹介してきた留学のよりワンランク上、つまり目的は語学習得ではなく専門科目を海外で学ぶための留学です。でも協定大学の数も各プログラムの中で一番多く、留学先で取得した単位も本学の教授会で協議して振り替える形になっています。また、複数のプログラムを組み合わせる学生も少なくありません。AUGPなりAUAPで気づきを得て、もっと長期の留学に挑戦する。あるいは最初から長期留学を視野に入れつつ、力試しや基礎力の確認のために短期〜中期で留学する。おそらく留学にはよい意味で中毒性があり、1回行くと目覚めてしまって、また行きたくなる可能性が高いです(笑)。AUEPに挑戦する学生のほぼ100%がその前に他のプログラムに参加していますから。

ーー あえて大変な課程に挑戦していく学生がたくさんいるというのが実に頼もしいですね。そして最近新しいプログラムが加わりました。それがAUASP(亜細亜大学アジアンスタディーズプログラム)、アジアについて学ぶというのが亜細亜大学らしい試みですね。

柿内  これは今年から始まったもので、最後の事前研修を終えてこの3月末に出発します(※)。内容的にはAUAPに近くて、クアラルンプールの大学で英語とマレーシアの歴史などを学べるプログラムです。マレーシアはマレー系・インド系・中華系などで構成される多民族国家で、それぞれの文化・伝統・生活様式も多様性に富んでいます。留学先のUCSI大学は英語が準公用語なので授業は全て英語で行われていて、各国の留学生が一緒に学ぶ国際クラス形式です。

ーー なるほど、アジアについて学ぶと言っても言語は英語ベースなのですね。

柿内  そうですね。当面はマレーシアンスタディーズといってマレーシアの地理・歴史が中心になりますが、今後は広くアジアを学べるプログラムとして展開していきたいと思っています。それにフィリピン留学が注目されているように、アジアの英語圏で英語を学ぶことが普及しつつありますよね。やはり生活費含めて費用が安く済むところもメリットです。もちろんアメリカの本場の英語にこだわる人もいるかもしれませんが、AUASPという選択肢があってもいいですよね。

ーー  その多様な選択肢を用意することが亜細亜大学らしい取り組みですね。今月末に出発する一期生は何名いらっしゃるのでしょうか?

布施  今回は9名で、女性6名・男性3名という内訳です。やはり建学の理念でもありますからアジアを軸とした学びも大切です。一期生の成果や感想をしっかりフィードバックして、よりよいプログラムにしていきたいですね。

※2020年3月のAUASP派遣は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止になった。

後編記事はこちら⇒【亜細亜大学】語学力は当たり前。グローバル人材育成に不可欠なものとは?

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