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國學院大學は、5学部12学科と3つの大学院研究科を設置する人文・社会科学系の総合大学。創立から137年、卒業生は15万人に迫り、輩出した教育者は1万人以上を数える。2021年4月の新学部設置に向けた準備も進められ、いま勢いのある大学の一つといえる、國學院大學の歴史とその学びに迫った。
日本を理解することが世界を理解する第一歩
國學院大學の歴史は、「日本を学ぶ」すなわち「国学」の研究教育機関として1882年に創立された「皇典講究所」まで遡る。明治維新以降の激動の時代に、欧米化ではなく日本古来の文化や民族性、歴史の延長線上にこそ国家の発展があると位置づけたのが皇典講究所。この思考のプロセスは、グローバル化が進む現代社会にも通ずるものであり、示唆に富むものだ。
多文化共存社会が成立するには、多文化理解、多様性理解が大前提となり、この「多」には日本も含まれる。國學院大學では、日本の本質・真髄に対する理解を深めたうえで、グローバル社会を生き抜くための素養を身につけることができる。
日本の理解に向けては、学部学科での学びはもちろんだが、忘れてならないのが図書館と博物館の存在であろう。國學院大學図書館は、神道・国史・国文・国法関係を中心に約160万冊の蔵書数を誇る、人文科学研究における日本有数の図書館だ。
また、数々の学術資料を有する國學院大學博物館は、1928年に創設された「考古学標本室」がルーツ。2007年に採択された文部科学省オープン・リサーチ・センター整備事業「モノと心に学ぶ伝統の知恵と実践」の研究を推進・公開する拠点でもあり、國學院大學が展開する教育の根幹をなすものである。
2021年4月設置構想中
観光学部 観光まちづくり学科(仮称)
國學院大學は、「国学」の文字通り、日本の歴史や文化に基づく学びに焦点が当たりがちだが、同大が見据えてきたのは“未来”であり、“新たな価値”の創造だ。その一つが、2021年4月に新設予定の「観光学部観光まちづくり学科」である。
新学部設置の背景にあるのは、人口減少に転じた日本において、地域社会の消滅が危惧されていること。そこで必要になるのが、持続可能な地域社会を構築するための実践力。そして、歴史や文化、伝統、自然環境など地域固有の資源を守り、生かせる人材だ。地域の魅力を観光や産業振興に結びつけ、経済的価値のある資源へと転換する事業企画力を持つ人材を育成することが、この新学部のミッションである。
カリキュラムには、少人数の演習を中心に、フィールドワークやグループワークを重視した課題解決型、実践・提案型の学びが計画されている。また、ベースとなる分析技術や表現技術、計画技法を身につけるため、統計、データサイエンス、デザイン手法を学ぶ基盤科目群を用意。文理融合的な学びが展開される見込みだ。
さらに、公共政策・行財政、都市計画といった具体的な地域のマネジメントなど、学生が希望する進路に応じて専門性を高められる科目も多数用意され、同大ならではのアプローチに注目が集まるだろう。
多彩な学びを提供する5学部12学科
國學院大學の既存学部で学生が身につけられる素養は、実に多様で奥深い。
[文学部]は、国史・国文・国法の研究機関として産声をあげて以来、國學院大學の歴史と伝統を直に継承してきた学部だ。古代から現代に至る日本の歴史や言語、文化、思想、芸術を深く見つめ、諸外国の言語や文化、哲学や芸術についても深く、広く学ぶ。日本を学ぶこと、日本人としての自覚と教養を身につけることに主眼が置かれている。
[神道文化学部]では、日本の伝統文化の根幹ともいえる神道に迫り、国内外のさまざまな宗教や文化との比較も行いながら、神道特有の価値について理解を深める。日本文化と異文化を結ぶ「懸け橋」にふさわしい、創造力あふれる人材の育成が進められている。
[法学部]では、価値観が多様化し、人間関係が複雑化した現代社会に対応するための、法学・政治学の専門知識と技能を習得する。幅広い教養をもとに、よりよい社会の形成に積極的に関わり、貢献できる人材を育成している。
[経済学部]がめざすのは、日本経済に関する幅広い知見と、日々変化する社会や未来に対応する力を兼ね備えた人材だ。経済理論をはじめ、グローバル経済や地域経済の現状、ベンチャー企業を含めた組織のマネジメント、会計まで幅広く学ぶ。
[人間開発学部]の「人間開発」とは、人間の持つ個性や素質、さらには潜在的な能力・才能を引き出すこと。教育・保育・健康管理の現場などで求められる「人づくりのプロ」たる教育者を養成している。
カリキュラムで特筆すべきは、学部学科にとらわれずに、学ぶ内容を学生が主体的にデザインできること。特に、所属学科以外の専門的な教育が受けられる「副専攻プログラム」は、学生の好奇心と意欲に応える制度だ。1年次から登録でき、卒業証書とは別に「副専攻修了証」が授与される。
渋谷と横浜たまプラーザ、2つの都市型キャンパス
國學院大學の渋谷キャンパスは、各線「渋谷駅」から徒歩約10分。かつては渋谷の御料地だったこの地を、1923年から拠点としている。渋谷駅、恵比寿駅、表参道駅のどの駅からも徒歩圏内という絶好の立地で、敷地内には図書館や博物館、神殿までもが併設された機能的なキャンパスだ。
一方、横浜たまプラーザキャンパスは、渋谷駅から約23分、横浜駅から約30分の東急田園都市線「たまプラーザ駅」から徒歩約5分。緑豊かで穏やかな空気が流れる、人間開発学部のメインキャンパスだ。音楽教室やリトミック室、各種スポーツ施設など教育関連の施設が充実し、2021年開設予定の観光学部の学生もこのキャンパスで4年間学ぶ。
豊富な学びのチャンスにあふれ、興味・関心に応じた専門性を高められる國學院大學。一世紀以上にわたる伝統のなかで培われてきた「知」のもと、これからのグローバル社会を牽引する多彩な人材の輩出に期待が高まる。