【2019年大学別教員就職者数ランキング!】小・中学校の教員就職者数比較で分かる教育学部の実力

【2019年大学別教員就職者数ランキング!】小・中学校の教員就職者数比較で分かる教育学部の実力

教員免許を取得するなら、大半の学部で可能だ。しかし、教員として様々な資質を身に着けるには、教育学を専門に学ぶ教育学部に一日の長がある。教育学部に進学するメリットについて、教員養成に強い大学ランキングと併せて見ていこう。


学部一丸となって教員を目指す教育学部の強み

小中学校はもちろん、高等学校も含め、本気で教員を目指すなら、教育学部への進学を視野に入れたい。教職に関する多数の科目を履修して実習を行い、教員採用試験に向けて頑張り続けるには、学部生全員が同じ目標に向かって切磋琢磨し、ときには互いに学びあい、高めあうことも大事だからだ。

このような環境を教育学部以外に求めることは難しい。一般企業をめざす学生と一緒にいれば、勉強が苦しいときに流されてしまうかもしれない。現行の大学生の就職活動は、4年生の6月に選考が始まり、すぐに結果が出る。この先、就職ガイドラインが撤廃された時、就活の長期化は考えられるが、選考時期が遅くなることは考えにくい。教員採用試験対策が佳境に入った時期に、同級生が一般企業の内定を得れば気持ちが揺らぐかもしれない。大学生の売り手市場が続く現在の就職環境が続くならなおさらだ。

教育学部の強みとして、複数の校種の教員免許が取得できることもある。近年、小中一貫教育や中高一貫教育など、複数の校種をまたぐ学校の設置が進み、複数の教員免許を持つことの優位性は増すばかり。その点、千葉大や山梨大など近年の教育学部は、多くが複数免許の取得に対応しているので安心だ。

ただ、複数免許を取得するためのカリキュラムは、事前によく検証しておくべきだ。教員になるためのカリキュラムは負担が大きいのに、さらに過度な負荷がかかるのは考えもの。複数の免許を取得できるかだけではなく、無理なく取得できるのかも確認しておきたい。

そうした視点から注目されるのは、岐阜聖徳学園大・教育学部。独自の教育システムにより、小学校教員免許に加え、中学、高校、幼稚園教諭の免許が無理なく取得できる。小中一貫教育を見据え、初等教育と中等教育を統合して学べるカリキュラムも設置している。また、文教大・教育学部の学校教育課程では、専門教科の学習指導の基礎となる知識・技能の習得と、小学校から高等学校までの学習体系の理解の上で、「小・中・高の学びのつなぎ」のスペシャリストを目指すとしている。

教員免許の取得だけなら、大半の大学に教職課程があるので、教育学部にこだわる必要はない。ただ、一般企業のように研修制度はなく、社会に出ると同時に1人立ちしなければならないのが教員という仕事なので、即戦力としての資質を伸ばしてくれることも重要なポイントとなる。そういった点においても教育学部は一日の長がある。

前出の文教大や岐阜聖徳学園大は、教育実習以外の教育現場体験を重視する大学として知られる。着任と同時にクラスを任されることもある教員になる上で、学生時代に十分な経験が積めることは貴重だ。教育現場体験を重視する大学には、愛媛大や信州大、島根大、共栄大、玉川大、明星大、早稲田大、桃山学院教育大などがあり、多くの教育学部で行われている。

教育学部の実力を示す 教員就職実績

教育学部の取り組みの成果である大学別の教員就職実績について、19年3月卒の学生の小学校と中学校の教員就職者数ランキングから見ていこう。ランキングは教育学部以外の学部からの就職者を含むが、両ランキングともに上位は教育学部を持つ大学が大半であり、各大学の教育学部の実力と見て差し支えないだろう。

まず、小学校の教員就職者数ランキングを見ると、トップは289人の北海道教育大。道内5つのキャンパスからの卒業生が1000人以上の大規模大学という事もあり、中学校の教員就職者数ランキングも140人でトップだ。国立の教育学部を持つ大学では、愛知教育大(2位)、福岡教育大(5位)、千葉大(8位)、宮城教育大(9位)などが上位に入っている。

大学別小学校教員就職者数ランキング

順位 設置 大学名 人数
1 北海道教育大 289
2 愛知教育大 256
3 文教大 254
4 岐阜聖徳学園大 225
5 福岡教育大 219
6 明星大* 179
7 玉川大 174
8 千葉大* 171
9 宮城教育大* 158
10 都留文科大 140
10 白鴎大 140
12 埼玉大* 133
13 佛教大 127
14 四天王寺大 122
15 静岡大* 112
15 広島大* 112
17 岡山大* 108
18 群馬大* 107
18 長崎大* 107
20 茨城大* 104
20 京都女子大 104
20 武庫川女子大 104
23 秀明大 102
23 國學院大 102
25 信州大* 100
26 国士舘大 98
27 中村学園大 97
28 上越教育大 96
28 熊本大* 96
30 岐阜大* 93
31 横浜国立大* 92
32 兵庫教育大 91
33 滋賀大 89
33 椙山女学園大 89
35 京都教育大 87
36 東京福祉大 82
36 鎌倉女子大 82
38 帝京大 80
38 関西学院大* 80
38 畿央大 80
41 香川大* 77
42 新潟大* 76
43 皇學館大 75
44 三重大* 74
44 武蔵野大* 74
44 神戸親和女子大 74
47 鹿児島大* 71
48 奈良教育大 70
48 大東文化大 70
50 山口大* 69
50 琉球大* 69

私立大も数多くの大学がランキング上位に入っており、国立大と拮抗している。ランキングのトップ2は国立大に譲るが、3位の文教大と4位の岐阜聖徳学園大の2大学は就職者が200人を超え、卒業生が400人に満たない学部規模にもかかわらず、学部定員が多い国立大と伍している。100人以上の小学校教員を輩出している私立大には、明星大(6位)、玉川大(7位)、白鷗大(10位)、佛教大(13位)、四天王寺大(14位)などがある。

中学校教員就職者数ランキングも国立大と私立大が拮抗しており、ベスト10の内、国立大は北海道教育大、愛知教育大(3位)、福岡教育大(4位)、茨城大(6位)、宮城教育大と埼玉大(ともに9位)の6校。私立大は、文教大(2位)、玉川大(5位)、日本大(6位)、東海大(8位)の4校が入った。このうち、東海大に教員養成に特化した学部・学科はないが、日本大は文理学部に教育学科を持つ。

大学別中学校教員就職者数ランキング

順位 設置 大学名 人数
1 北海道教育大 140
2 文教大 119
3 愛知教育大 96
4 福岡教育大 86
5 玉川大 75
6 茨城大* 72
6 日本大 72
8 東海大 66
9 宮城教育大* 65
9 埼玉大* 65
11 秀明大 61
12 信州大* 59
12 広島大* 59
12 日本体育大 59
15 千葉大* 58
16 鹿児島大* 53
17 静岡大* 51
17 三重大* 51
19 新潟大* 49
19 熊本大* 49
19 立命館大* 49
22 佛教大 46
23 島根大 45
23 東洋大 45
25 早稲田大* 44
26 京都教育大 43
26 國學院大 43
28 常葉大 41
29 群馬大* 40
29 岐阜大* 40
29 岡山大* 40
29 山口大* 40
29 高知大 40
29 国士舘大 40
29 創価大* 40
36 岐阜聖徳学園大 38
36 中京大 38
36 関西学院大* 38
39 奈良教育大 37
39 大阪体育大 37
41 宮崎大* 36
42 龍谷大 35
43 筑波大* 34
43 滋賀大 34
43 和歌山大* 34
43 大東文化大 34
47 愛知淑徳大 33
47 四天王寺大 33
49 岩手大* 32
49 鳴門教育大 32
49 琉球大* 32

教員になるには、学校種を問わず教育学部に進学することが理想的だが、近年は私立大の新設が進み、数多くの設置大学がある。その中から志望校を選択するには、免許の取得状況や実習環境などと共に教員就職者数もポイントになる。様々な指標を総合して、生徒を教員という目標に導いてくれる大学を選びたい。

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ランキング表の見方

◆卒業生のいない新設大や医科・歯科大等を除いた735大学へアンケートを行い、回答のあった541大学についてランキングを作成。
◆設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立を示す。大学名後の*印はデータに大学院修了者を含んでいることを表す。
◆臨任・非常勤を含む

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