世界と出会い 世界に挑む│成蹊大学

世界と出会い 世界に挑む│成蹊大学

少人数制によるゼミナール教育やMBT(丸の内ビジネス研修)など、魅力あふれる教育・人材育成プログラムで注目を集める成蹊大学。現在は「SEIKEIBrilliant2020」と題し、経済学部の再編成や経営学部の新設などの大胆な大学改革に取り組んでいる。その一環として来春、文科系4学部6学科を対象にスタートするのが学部横断型グローバル教育プログラム「EAGLE」(Education for Academic and GlobalLearners in English)だ。

全員必修のケンブリッジ大学短期留学をはじめ、中期・長期留学、海外インターンシップなど、成蹊大学が長年にわたり培ってきた国際教育のエッセンスが凝縮したまったく新しいグローバル教育プログラムの魅力について、同大文学部教授で成蹊学園国際教育センター所長の遠藤不比人氏にお話を伺った。

2020年度から新たなグローバル教育プログラム「EAGLE」が始動

―成蹊大学は少人数ゼミや産学連携による丸の内ビジネス研修(MBT)など、先導的な教育プログラムで注目を集めています。来春からは学部横断型グローバル教育プログラム「EAGLE」が始動しますね。

実は、EAGLEは突然始まったものではなく、「成蹊国際コース」などこれまでのグローバルな教育活動の中で生まれてきたプログラムなのです。

本学ではこの10年、海外留学に挑戦する学生が増えてきました。一流大学との提携に加え、留学支援制度を充実させてきたことが大きいでしょう。EAGLEには、ぜひこの恵まれた機会を活かしてほしいという思いが込められています。

近年、グローバルプログラムは複数の大学で導入されつつありますが、学生を海外に送り出すことに力点を置くあまり、そこで得た知識をいかに学生のキャリアにつなげるかが見えにくいきらいがあります。本学のプログラムの最大の特徴は、世界で得た経験を学生のキャリア形成に有機的に結ぶことを目標にしているところにあります。

―EAGLEを受講するには、新設の「2教科型グローバル教育プログラム統一入試(G方式)」に合格する必要があります。

このG入試は学部横断型で、文科系4学部6学科を対象に、合計30名を募集します。英語と国語の2科目に加え、英語の外部検定試験を受けてもらい、CEFR(セファール)の対照表に従い加点します。さらに、活動報告書を提出してもらい、どのような意図をもって留学し、将来どのような分野に進みたいのかなど目的意識を重視して選考します。

―まさに、2021年度入試に始まる大学入試改革を先取りした取り組みといえますね。

名門ケンブリッジ大学で英語と専門科目を学ぶ

―入学後の具体的なカリキュラムの流れを教えてください。

EAGLEでは2・3年次での中・長期留学を強く勧めていますが、協定留学に挑むためには、IELTSやTOEFLなど、留学先の大学が要求するレベルのスコアを取る必要があります。そこで、1年次前期では英語の4技能を鍛えるための集中的な英語クラスにより徹底的に英語力を鍛えた後、8月上旬に5日間程度の「エンパワメントプログラム」を受講してもらいます。

これは、学内で北米の一流大学の大学生や大学院生の指導のもと、徹底的に英語でディスカッションをしたり協働作業を行うプログラムです。学生の多くは英語を喋るときに心理的な抵抗を持つため、臆することなく海外で自分の意見を発信したり、留学生活を行うために必要なスキルを養います。

―前期で英語力を徹底的に鍛えると、8~9月にはケンブリッジ大学への3週間の短期留学プログラムが行われます。

ケンブリッジ大学ペンブルックカレッジという世界的な名門大学で寝泊まりをしながら、英語や専門科目を学びます。これは本学と九州大学の合同で行っているプログラムで、ケンブリッジの学生がPA(プログラムアシスタント)として生活など日常的なレベルから面倒を見てくれます。まさにイギリス文化そのものが体感できるプログラムです。

―入学直後から密度の濃い授業が用意されていますね。

1年次後期には「Global Citizenship」というゼミで、日本人としてのアイデンティティを持ちながら、世界市民として世界の状況を理解できる幅広い視野を養います。さらに、2年次前期には「Japanese Culture」として、日本文化に関するゼミを受講します。海外では私たちの想像以上に日本文化に対する強い関心があります。そこで、自ら日本の歴史や文化を英語で発信できる力を養います。

―授業のスタイルもユニークなのでしょうか。

日本の教育はこれまで一方通行であったと思います。EAGLEでは語学はもちろん、アカデミックな内容のゼミについても教員と学生とのインタラクティブ(双方向的)な教育を行い、学生が議論の中で自らの意見を表明する訓練を行います。

密度の濃いゼミナールや留学を体験すると仲間意識やコミュニティー意識が生まれ、互いに助け合いながらプログラムを進めていくようになります。さらに今春、日本人と外国人が共に暮らす本学専用の国際学生寮をリニューアルオープンしました。同寮に入居することで、グローバル教育の効果を日常レベルで高めることもできます。

いま社会では国境を越え、他者と協力しながら課題を乗り越えていく能力が求められています。EAGLEは、そうした「学びの場」にもしたいと考えています。

―2年次からは、留学生の参加も予定されている英語によるゼミ「Global Studies」のほか、本格的な中・長期留学への参加が強く推奨されています。

本学が直接、留学協定を締結している派遣先大学として、欧米の14大学、アジア・オセアニアの15大学があります(2019年3月現在)。さらに、一般財団法人JSAF(Japan StudyAbroad Foundation) が提供するプログラムを利用して、欧米など約120大学に留学することも可能です。

―海外留学というと費用面で不安がありますが、どのような支援制度があるのでしょうか。

1年次後期のケンブリッジ短期留学は全員必修ですが、1人30万円の奨学金を支給します。また、長期協定留学に関しては、若干の例外はありますが、協定先の授業料は免除となる上に、本学の納付金の3分の2が減免されます。

その他、本人のGPA(成績評価値)やIELTS、TOEFLなどの点数に従い、外国留学奨学金を受けることもできます。このほか、EAGLEに所属する学生には奨学金の給付金を増額する計画もあります。

 

グローバルキャリアを育てる先進のプログラム

―EAGLEでは実践的な英語力に加え、グローバル社会で活躍するための国際感覚を磨くことに主眼を置いていますね。

長期留学では世界から集まった学生たちと机を並べ、各国の言語で専門科目を学びます。まさに国際感覚を肌で感じ吸収する機会となるでしょう。また、中期留学では現地で英語を学んだ後、現地企業の協力を得て海外インターンシップを行います。卒業後の自身のキャリアを見据えながら現地で就業体験を積むことで、ビジネスの現場での日本とのさまざまな違いや多様性への理解を深める機会となるでしょう。

―国内でも、自らのグローバルキャリアを鍛える独自のプログラムがあります。

本学にはMBT(丸の内ビジネス研修)という独自の産学連携によるキャリア教育プログラムがあります。3年次前期に学内で入念な準備を行ったあと、夏休みに丸の内にある一流企業でインターンシップを行い、秋から冬にかけて成果発表をするというもので、EAGLEに所属する学生には優先枠を設ける予定です。特に、このMBTにはクアラルンプール(マレーシア)での海外インターンシップ枠もありますので、ぜひ挑戦してほしいですね。

―長期留学でMBTに参加できない学生には、「Global CareerDesign」という科目もあります。

この科目では、外資系を中心にグローバルキャリアの世界で活躍している方々を講師に招き、オムニバス形式の授業を行う予定です。キャリア支援の実践的な授業も用意しています。

―EAGLEで学んだ学生は将来、どういった世界で活躍することを想定していますか。

一般にグローバルに事業を展開している国内の大手メーカーや航空会社などが想定されますが、外資系企業で活躍する学生も増えてくると予測しています。国連職員などは活躍の場として理想的ですね。

―最後にメッセージをお願いします。

受験生の中には日本の将来に対して漠然とした不安を抱いたり、気持ちが内向きになっている人も多いと思います。一方で、英語という言語に関心があり、英語を駆使して仕事をしたいという学生も多いことでしょう。本学ではそうした学生に対して、有益な情報と十分な教育、それに経済的な支援を全学的に用意します。

来春スタートする「EAGLE」には、少人数教育やグローバルキャリア教育という、成蹊大学の先進的な教育のエッセンスが凝縮されています。ぜひこの機会を最大限に利用して、自分の可能性を大きく広げてもらいたいですね。

―ありがとうございました。

成蹊大学

経済学部※ 経済数理学科 現代経済学科
経営学部※ 総合経営学科
法学部 法律学科 政治学科
文学部 英語英米文学科 日本文学科 国際文化学科 現代社会学科
理工学部 物質生命理工学科 情報科学科
システムデザイン学科

*2020年開設予定。内容等は変更が生じる場合があります。

成蹊大学は、1912(明治45)年に創立された成蹊実務学校を源流としている。成蹊実務学校は教育者 中村春二により創立され、後の1925(大正14)年に創設された旧制高等学校(七年制)が、戦後の学制改革で現在の成蹊大学となり、高等教育機関としての姿を確立した。
東京都武蔵野市吉祥寺北町3-3-1 入試センター
Tel. 0422-37-3533
https://www.seikei.ac.jp/university/s-net/

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