【実就職率ランキング】大学の就職率はさらに高水準に

【実就職率ランキング】大学の就職率はさらに高水準に

売り手市場化が加速 大学生の就活は強気な傾向が強まる

旺盛な企業の採用意欲のもと、就活を行っている大学生に余裕すら感じる。内定を取りやすい状況が続き、複数企業の内定を持っていることが当たり前になっている。その中から大学生は最終的に1社に絞るので、企業は学生から選ばれる立場なのだ。以前は選ぶ側だった大手企業も例外ではない。今の学生は、前年の先輩たちの多くが希望通りに就職できた姿を見ており、安心して強気な就活を行う傾向が強まっているという。
18年卒の学生の就活環境を振り返ると、3月に就活のための広報活動が解禁になり、6月から選考が始まるスケジュールになって2年目ということもあり、学生と企業ともに混乱はなく、落ち着いた就活となった。求人倍率も相変わらず高く、売り手市場が継続していた。

こうした就活環境は実就職率にも現れており、大学通信が医学科と歯学科の単科大学を除く全大学を対象に行った就職アンケートによると、18年卒の学生の平均実就職率は88.4%で、売り手市場だった前年を0.8P上回っている。08年秋のリーマン・ショック以降、最も就職率が落ちた10年と比較すると、14Pアップとなった。

大学別 実就職率ランキング

卒業生数500人以上1000人未満
卒業生数500人以上1000人未満

卒業生数1000人以上3000人未満
卒業生数1000人以上3000人未満

卒業生数3000人以上
卒業生数3000人以上

卒業生の規模別の実就職率ランキングを見ると、「500人以上1000人未満」のトップは福井工業大で2位は東京医療保健大、3位は福岡工業大と工科系と医療系大学が上位を占めた。就職に強い医療系と理工系が上位に来るのは他のカテゴリーも同じ。「1000人以上3000人未満」では、1位が金沢工業大で3位が愛知工業大、4位が大坂工業大。「3000人以上」では、私立大の中では理系学部の定員が多い名城大が1位になり、2位に東京理科大が入った。卒業者が多いほど、就職率は上がりにくいので、このカテゴリーの大学で実就職率が90%を超えている大学は評価できる。そうした大学の中でも、4位の関西学院大は、規模がさらに大きい卒業生5000人以上の大学の中で6年連続でトップだ。

エリア別 実就職率ランキング

北海道・東北
北海道・東北

関東
関東

東海・北陸・甲信越
東海・北陸・甲信越

近畿
近畿

中四国・九州
中四国・九州

●表の見方表は各大学発表による今春の就職状況。実就職率(%)は、就職者数÷〔卒業(修了)者数-大学院進学者数〕×100で算出。同率で順位が異なるのは、小数点2桁以下の差による。設置の※印は国立、◎印は私立、無印は公立。*印はデータに大学院修了者を含んでいることを表す。データに一部の学部・研究科を含まない大学がある。エリア別の実就職率ランキングは、卒業者数300人未満の大学を除いた。

 

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