【芝浦工業大学】建築を学び、 社会に貢献する

【芝浦工業大学】建築を学び、 社会に貢献する

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創立90年を迎える芝浦工業大学では、2017年4月に建築学部を新設する。
「世界に学び、世界に貢献する理工学人材の育成」を理念に掲げる同学では、現代の多様な社会の課題や価値観に対応すべく、どのような建築教育を展開しようとしているのだろうか。


【社会の課題解決に求められる「建築教育」】

東日本大震災や熊本地震を巡る震災復興や耐震対策、2020年に開催予定の東京オ
リンピック新国立競技場(仮)の計画見直し、築地市場の移転問題―。メディアで日々報じ
られている、近年の日本を取り巻く様々な問題やトピックス。それらのほとんどが緊密に関わ
っているのが、「建築」という学問だ。人々の暮らしの場である住宅や、社会の営みの場であ
る街や都市。「建築」が扱うものは小規模なものから大規模なものまで実に幅広く、さらに歴史や文化、宗教や風土、気候や環境など様々な要因を内包している。前述のような社会問題や
時代の変化とともに、建築には常に新たなニーズが生まれ、幅広い視野と技術を有した人材の
育成が急務となっている。そんな多様な価値観に対応する建築教育を目指し、芝浦工業大学で
は来年春より建築学部を新設する。2014年には文部科学省の「スーパーグローバル大学創
成支援」に採択され研究・教育のグローバル化を進めるとともに、ダイバーシティ推進にも注
力し女子学生や女性研究者の研究活動支援を強化するなど、先進的な取り組みで知られる芝浦
工業大学。新たに誕生する建築学部ではどのような人材育成を展開するのだろうか。

【入学時から3つのコース建築・都市・空間をデザイン】

芝浦工業大学は、1927年に同学の前身である東京高等工商学校の開学時から建築系学科
が開設されており、〝芝浦建築〞の長い伝統を育んできた。 「建築には、様々な社会の課題を解決できる可能性があります。そのためには技術・科学面だけでなく、哲学的・人文学的な見地から建築を考えることが必要な時代になってきています」そう語るのは、建築学科の堀越英嗣教授。
90年目にして誕生する建築学部では、従来の2学科1領域を「建築学部建築学科」に統
合・再編。広い世界をとらえる建築という学問をどの角度から学ぶかで、入学時からAP・S
A・UAの3つのコースに分かれている。

 ●APコース【定員30名】
APコース(先進的プロジェクトデザインコース)では、災害復興、地域再生、エネルギ
ー・環境問題など現代的な建築テーマに対し、一年次からプロジェクト実践教育で取り組むこ
とに重心が置かれている。専門科目分野は「設計」、「計画」など。建築技術がベースにあるが、海外連携大学との交換授業など、国際的な感性も身につく本コースでは、特に大学院進学が推奨されている。

●SAコース【定員105名】
SAコース(空間・建築デザインコース)では、身の回りの空間から住宅、インテリアなど
に重心を置いている。「空間建築デザイン演習」などの建築設計演習科目を重視しながらも幅
広い領域の建築技術を総合しながら、快適で豊かな生活環境の創造に取り組んでいく。

●UAコース【定員105名】
UAコース(都市・建築デザインコース)ではSAコースよりやや広い、都市やまちづくり
などのスケールに重心が置かれている。過密化する都市部、拡大する過疎地域、防災対策や地域マネジメントなど行政との関わりも深く、この分野で貢献できる人材の育成も急がれている。

【柔軟に選び学びを深める充実の10分野29研究室】

このように建築学部では入学時からコース制を取りながらも、3年次のプロジェクトゼミと4年次の卒業研究では所属コースにかかわらず全研究室(10分野29研究室)から選択が可能となっている。様々な建築分野を専門とする34名の専門教員による授業を選択することができ、学生の向学心に応じたきめ細やかな教育を実践する。専門性の確立と幅広い知識の習得、両方を重んじる柔軟性を両立しているのも同学の建築教育の特色だ。

【学生が主体となって新たな「建築」を提案】

大学創設以来、90年「芝浦の建築」の学びは引き継がれてきた。そして学びを深めた学生た
ちは、授業カリキュラム以外でも建築に対する積極的な取り組みを実践している。その一例と
しては、「エネマネハウス」という大学対抗の建築コンペティションにおいて、2015年度
最優秀賞を受賞した「継ぎの住処―ZEHプロジェクト」が挙げられる。このコンペは 〝学
生が考える将来の家〞 をテーマに、大学と民間企業の連携で先進的な技術や新しい住まい方を
提案するもので、同プロジェクトは最も住みたい家を来場者投票で選ぶ「People’s Choice Award」も同時受賞するなど、非常に高い評価を獲得した。
また大学院生が中心となって立ち上げた学生プロジェクト「空き家改修プロジェクト」で
は、近年増加が懸念されている空き家を改修し、地域のコミュニティスペースとして再活用す
る取り組みを行っている。現在全国3箇所で空き家改修を介したまちづくり活動に発展し、地
元からも高く評価されている。

【豊洲から世界に羽ばたくグローバルな人材を】

新たに誕生する建築学部では、芝浦工業大学で初めて豊洲キャンパスでの4年間一貫教育を展
開する。東京オリンピックを控えて施設建設やインフラ整備など、ドラスティックに都市づく
りや再開発が進むウォーターフロント、豊洲。そのいっぽうで運河を越えれば門前仲町や清澄
白河、月島など懐かしい面影を残す町並みも広がっている。さらに修士2年間の学びの場も同
様に豊洲キャンパス。下級生は上級生や院生の設計演習や研究活動に間近に触れ、早い段階か
ら建築に携わる自分の将来像をイメージできるなど、豊洲キャンパス一貫教育のメリットは
多い。
そして豊洲キャンパスでは建築学部の開設に伴い、現在新たに製図棟を建設中だ。約624
平米の延床面積を誇る新製図室棟はガラス張りの開放的な外装を特徴とし、内装では構造や材
料を直接見ることができるよう工夫が施されている。この新製図室棟の整備により芝浦工大は
さらに充実した教育環境を実現するとともに、学生の能動的な学びの支援を目指している。
また、先述のように同学では「スーパーグローバル大学創成支援」採択校として、グロー
バルな理工学人材の育成にも力を入れている。長期休暇で海外の都市や建築を実際に回る海外
建築研修や、国際プロジェクト、フランス・イタリア・韓国・ロシアの協定校で行われる海外建築実習など、異文化を理解しグローバルに活躍できる人材育成を目指し、様々な建築教育や留学制度が設けられている。 「人や社会の営みに対する深い洞察力。異文化に対する想像力。そして建築を通して問題を解決したり、人に貢献することへの喜びと情熱。これらの素養を備え、かつ確かな技術と知識を有した人材を育む建築教育を展開していきたい」という堀越教授。
90年に渡り続いてきた〝芝浦建築〞の伝統に、いよいよこの春豊洲から新たな序章が加わろうとしている。

豊洲キャンパス「製図棟」イメージ図

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