北海道とともに139年。時代を超えて受け継がれる「開拓者精神」多様な学びに出会える道内最大規模の私立総合大学ー北海学園大学

北海道とともに139年。時代を超えて受け継がれる「開拓者精神」多様な学びに出会える道内最大規模の私立総合大学ー北海学園大学

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札幌駅から地下鉄でわずか6分という交通至便の立地に、北海道で最も古い歴史をもつ北海学園大学のキャンパスが広がっている。その規模の大きさや歴史と伝統は、学生にどのようなメリットとして還元されているのだろうか。

構成 東久世克樹(大学通信)

北海道で最大・最古の私立大学

北海学園大学の沿革は、明治以降の北海道史とほぼ軌を一にしている。北海道開拓のための人材養成機関として札幌農学校(北海道大学の前身)が誕生したのは1876年のこと。その札幌農学校で学び、自らも教育への使命感に燃えた創設者・大津和多理によって1885年に設立されたのが、北海学園大学の前身となる北海英語学校だ。そして創立以来139年間をかけて北海英語学校は、短期大学、4年制大学へと移り変わり、建学の精神である「開拓者精神」のもと、北海道と共に発展してきた。卒業生の数は既に9.8万名を超え、現在も5学部12学科で約7800名の学生が学んでいる。北海学園大学はその歴史と伝統、そして学生数において北海道では群を抜いており、道内私立大学のなかでは名実ともに最古にして最大の存在なのだ。

スケールメリットをいかした就職支援

同大学のこうした伝統と規模の大きさは、学生にさまざまな恩恵をもたらしている。たとえば卒業生の多さはそのままOB・OGの幅広いネットワークへとつながっており、就職活動時に直接アクセスして話が聞ける企業や自治体の数が、他大学に比べて圧倒的に多いことを意味している。大学主催の企業説明会には年間約500社以上の企業が参加、多くの学生と企業との出会いの場となっている。“層”の厚みが桁違いなのだ。また、日本経済新聞が2022年6月に発表した「企業の人事担当者から見た大学イメージ調査」において、北海道・東北地域のランキングでベスト10にランキングされたことからも、企業からの北海学園大学生に対する期待が伺える。

大学側も就職支援に熱心で面倒見が良いことで知られている。1年次からキャリア教育をスタートして自己理解や意識付けを促し、公務員・民間企業など進路にあわせたサポートや指導を積極的に実施。そのほかにもキャリアカウンセラーの資格を持つスタッフが相談に乗ったり、大学独自の就職支援ポータルサイトで大学宛の求人票や企業情報、先輩の体験記が閲覧できたりと、学生のニーズにあわせてさまざまな支援が利用できるのだ。

学生ファーストの学内資格講座

そしてこれらの就職活動をより有意義なものにしてくれるのが、大学内で開講されるさまざまな学内資格講座だ。その内容はバラエティに富んでおり、ビジネスマナーや秘書検定、Word・ExcelほかPCスキルを学ぶ社会人の基礎力養成レベルから、日商簿記検定、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナーなど難易度の高い国家資格まで、じつに幅広く網羅している。ニーズの高い資格は就職活動で強みになるだけでなく、これらの勉強を通じて自分の得意分野や目指す職種・業界が明確になることで、就職もよりよいマッチングが期待できるはずだ。

また、公務員志望の学生が多いため学内公務員講座も開講。こちらも試験や面接対策だけでなく、自治体に勤務するOB・OGを招いて説明会を開催するなど、充実した内容で毎年400人以上の学生が受講するほどの人気ぶりだ。こうした取り組みが奏功し、北海学園大学は国家公務員一般職の合格者数において北海道・東北地区私大で1位にランキングされている(朝日新聞出版AERA MOOK「大学ランキング2024」を元に大学独自集計)。

どの学内講座も提携する大手専門学校や公務員予備校の専門講師が担当するが、学内なので移動の時間も交通費もかからない点は大きな魅力だ。さらに受講料は学外のスクールで学ぶより安く、開講時間も授業時間と極力重ならないよう配慮されるなど、学内講座はとことん手厚く学生ファーストで構成されている。これが学生の積極的な利用につながってスキルアップや資格取得の後押しとなり、高い就職実績に寄与していることは言うまでもない。

日本屈指の大規模夜間部

北海学園大学が学生の学びを手厚く支援する姿勢は、北海道・東北の私立大学で唯一2部(夜間部)を設置しているところにもあらわれている。工学部を除く4学部すべて(経済学部、経営学部、法学部、人文学部)に設置されている2部では約2100名以上の学生が学んでおり、夜間部としては全国屈指の規模を誇る。授業は1部とほぼ同じ教員及び講義内容で実施されており、教員免許など取得できる資格もある。その授業料は1部の約半額で、これは国立大学(標準額)よりさらに低価格という良心的な設定だ。経済的な負担を考えて進学を躊躇している受験生にとっては、非常に現実的かつ可能性に満ちた選択肢となっている。実際に2部の学生には、昼間の時間帯にアルバイトに励み学費を稼いでいる学生は多い。しかしそれ以外にもボランティアやスポーツと並行するために2部を選んだという学生や、就職してから改めて学ぶ必要を感じて終業後に通学する社会人もいる。こうした多様性に富んだ学生が集まるところも2部ならではの特徴で、さまざまな価値観に触れることで視野が広がった、という声も卒業生からは多く寄せられるという。また2部生も1部生と同様の手厚い就職サポートを受けられることから、例年、就職実績は1部生に迫る結果となっている点も注目だ。

より多くの学生に、質の良い教育を―。教育を通じて北海道の発展を願った建学の精神のもと、北海学園大学はさらに多くの学生に学びの場を開こうと、いまなお取り組みを続けている。

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