小学校教員の養成を軸に多様なフィールドで活躍する人材を輩出―学習院大学 文学部教育学科

小学校教員の養成を軸に多様なフィールドで活躍する人材を輩出―学習院大学 文学部教育学科

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学習院大学文学部教育学科は、1学年50名の学生に対して専任教員が12名。徹底した少人数教育により、2013年の学科創設以来、教員志望の学生のほとんどが卒業後すぐに教職に就いている。一方で、4年間の学びの成果を学校以外のフィールドで発揮する卒業生も少なくない。そこで、小学校教員を目指す学生と、教育事業を展開する一般企業への就職が内定している学生2名の4年生に、在学中の取り組みや学科の魅力を聞いた。

取材・文 鈴木秀一郎

効果的で楽しい授業は入念な準備があってこそ

竹内あゆ美さん
東京都 私立成城学園高等学校出身

角田晴仁さん
東京都 私立高輪高等学校出身

―お二人が教育学科に進学した理由から教えてください。

竹内 そもそものきっかけは、小学生のときの先生が「あゆ美がいるとクラスが明るくなる」と話してくださり、自分に自信を持てたことです。それ以来、授業で活発に発言したり、中高では生徒会長や文化祭の実行委員に挑戦したりと積極性が高まり、自分も子どもが前向きになるきっかけを与えられる教員になろうと決意したからです。

角田 私は小学生のときに約1年間の入院生活を送り、その間、院内学級での勉強が日々のモチベーションになっていました。この体験から純粋に教育への興味が高まり、教育の意義や仕組みなどを学ぶために入学しました。教員志望ではないのですが、学習院大学の教育学科は、教員免許の取得が卒業要件に入っていませんし、教育心理学や教育史など、1年次から教育について幅広く学べる点が入学の決め手になりました。

―入学時に「これを学びたい」というテーマはありましたか。

竹内 中高ではアクティブラーニング形式の授業が盛んでしたが、形式的にグループワークやディスカッションをするだけでは不十分だと感じましたし、本当に有効な指導方法なのか半信半疑でした。そこで、在学中に望ましいアクティブラーニングの方法を探究し、将来につなげたいと考えました。現段階でたどり着いた答えは、単に一人ずつ順番に発言させればいいのではなく、教員側が授業の意図を明確にしておく必要があるということ。そして、学習者の発言内容やその反対意見を想定しておくなど、事前の入念な準備と設計が重要だということです。準備が十分であれば、学ぶ側の新たな気づきも多くなり、結果的に“楽しい授業”になると考えています。

角田 私は、院内学級や病弱教育を充実させる道筋を探ることです。症状次第では病室から出られない子どももいる中で、退院後に学校の勉強についていけるようにするには何が必要なのか。例えば、院内学級での個別指導に必要な仕組みづくりなどを考察してきました。その点、教員志望ではないとはいえ、学生が教員役や児童役になる実践的なロールプレイをとおして気づけることもありました。院内学級では子どもの意識に差がありますが、何気ないコミュニケーションから学習意欲を把握する大切さを認識できました。現在は院内学級の教員や、医療と教育をつなぐ「医教コーディネーター」と呼ばれる方などへのインタビューをとおして実態把握に努め、卒業論文の執筆を進めています。

場数を踏めばそれだけ強くなれる

―在学中の印象深い授業やプログラムを教えてください。

角田 自然体験実習でのキャンプのほか、音楽の授業では合唱や合奏を行い、家庭科では調理実習も経験するなど、良い意味で大学らしくない点に魅力を感じました。学内外での多彩なプログラムで一緒に体を動かしながら、仲間とのつながりが深まっていった実感があります。また、3年次の社会体験実習では「学習院さくらアカデミー」という教育事業に参加しました。子ども向けから社会人向け、高齢者向けまで、多くの講座を運営しており、年齢を問わず受講者が楽しみながら学ぶ姿を見て、教育の魅力を再認識できました。

竹内 私も社会体験実習が貴重な経験になりました。外国人児童を対象とする日本語教室を訪れ、日本語での意思疎通が難しければ英語や中国語で対応しながら、自分の思いをうまく伝えられない児童への対応方法を学びました。また、3年次にはボランティアで小学校を訪問し、児童への声がけの内容とそのタイミングについて試行錯誤を重ねることで、4年次の教育実習に向けた経験値を高めました。

―教育実習はいかがでしたか。

竹内 多くの児童が一所懸命に授業を受けてくれて「楽しかったよ」「がんばるね」といった言葉をかけてくれました。ただ、一部の児童は嫌なことは嫌だとはっきりと言いますので、いかに前向きに授業に参加させ、楽しいと思わせるかが腕の見せ所。

勉強に集中させる時間と、ゲーム要素を取り入れて楽しませる時間の両方を設け、その時間配分を調整しながら臨機応変に対応しました。また、児童は教員の焦りに気づきますし、焦らせて困らせることに楽しさを感じてしまう児童もいます。だからこそ、たとえ焦っても決して表に出さないよう明るく振る舞い、平常心のときと同じ雰囲気を全力でつくるよう心掛けました。正直なところ、心が折れかけてしまい、授業後にため息が出ることもありましたが、場数を踏めばそれだけ強くなれるという自負と自信と信念が私を奮い立たせました。

児童の悩みに気づき寄り添える教員に

―最後に今後への意気込みを聞かせてください。

角田 私は社会人向けの教育事業を展開している企業に就職します。いわゆる“リスキリング”を目的とした企業向けの研修プログラムの開発と運営を行っており、私はカリキュラムの作成や提案業務などに携わる予定です。講座を提供する側の視点だけでなく、受講者の立場に立って企画や提案をしていきたいと考えています。

竹内 私は教員採用試験での合格を目指して対策を進めています。教育学科は学年を越えたつながりが強く、先輩からも多くのアドバイスをいただいています。また、先生方も学生思い。人のよさや“先生らしさ”に満ち溢れていて、学生の要望に全力で応えてくれます。将来は児童が楽しいと思える授業を進めながら、学校を自分の居場所だと感じられる学級づくりができる教員を目指します。また、自分のクラスに限らず多くの児童とコミュニケーションを重ね、言いづらい悩みにも気づいて寄り添える教員になりたいです。

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