<PR>
編集部です。7月の訪問活動の中からとくに印象に残ったものを紹介します。
7月5日(水)工学院大学(学長:伊藤 慎一郎、所在地:東京都新宿区/八王子市)の新宿キャンパスで行われた学生プロジェクト、新型ソーラーカー「Koga(コーガ)」の発表会に行ってきました。
ソーラーカーってなんだろう。読者の皆さんは大学で自動車というといわゆるジムカーナやダートなどの大会に出場する自動車部を想像する方が多いかもしれません。編集部も最初はそうでした。しかし会場入りした瞬間あまりの規模と熱気に圧倒されました。そこにはテレビや全国紙、スポーツ紙をはじめ200媒体ほどが集まっており日々訪問している大学関係の発表会とは別次元のものでした。
今回のイベントは新型車両の発表や特徴の説明をしながら、チームが今秋10月22~29日に出場を予定しているオーストラリアで開催される総距離およそ3,000kmにも渡る世界最高峰のソーラーカーレース「2023ブリヂストンワールドソーラーチャレンジ(BWSC)」出場に向けての応援を兼ねており当日はタレントの井上咲楽さん、宮城弥生さんも応援にかけつけるなどとても華やかなものでした。
工学院大学 ソーラーチームは2009年に部員8名で発足した太陽光をエネルギーにして走るソーラーカーを開発する学生プロジェクトです。以降順調に規模を拡大し現在は制御工学を専門とする工学部 機械システム工学科 の濱根洋人(はまねひろと)教授を監督とし学部学科横断で構成される部員約100名で活動中。車両をメインに扱う技術部ほかサポート企業との調整や広報を行う運営部、会計全般を行う財務部などいずれも学生主体で構成されています。
会見の規模の大きさや華やかな空気もさることながら在学生に与える良い影響が何にも代えがたい意義あるものだと感じました。研究開発、レースにおける技術の実践、運営費用などの工面、理解を得るための広報活動、30社を超える企業との産学連携。これはもう社会活動そのものであり、正直社会でもこんなに風上~風下まですべての工程を自分たちで手掛けることはほとんどありません。こんな貴重な経験ができるとはなんて幸せな大学生活なのかと思いました。また関わる人々だけではなく自分の所属する大学でこのようなプロジェクトが動いていてそれが社会で評価されていることを見るだけでも各人のその後の人生に大きく作用することでしょう。