社会課題を共創力で解決する理工系大学院で研究に取り組む次世代エンジニアリーダーたち―工学院大学

社会課題を共創力で解決する理工系大学院で研究に取り組む次世代エンジニアリーダーたち―工学院大学

<PR>

私立理工系教育のパイオニアとして、多くの技術者を輩出してきた工学院大学。
「もっと研究に取り組みたい」「小さいころからの夢を叶えたい」との思いを胸に、同大大学院へ進学する学生も多い。
研究に打ち込む大学院生4人が集まり、それぞれの研究を志した理由や、将来のビジョンを語り合った。

幅広い学びに触れて未来の選択肢を広げる

専攻の枠組みを越えて、互いの研究テーマやビジョンについて4人で語り合った。

―みなさんの研究テーマを教えてください。

森野 私は機械部品にも使える植物由来プラスチックを開発しています。バイオマスプラスチックは食器などには使われていますが、産業機械への活用はまだこれから。環境に貢献するやりがいのあるテーマですが、入学した当初は自分が新素材の研究をするとは思ってもいませんでした。ただ手を動かす実験やものづくりが好きで、自分自身が面白いと感じることを追究していったら、自然と今の研究にたどりつきました。

白土 入学してから学びの選択肢が広がりますよね。私は子どものころから宇宙に憧れがあり、今は航空熱流体工学研究室に所属しながら、外部の宇宙研究機関の共同研究員として火星ロケットの開発研究に携わっています。具体的には火星の環境下でロケットを飛ばした際の空気の運動を解析しており、ここでは学部生の時に学んだ流体力学が役に立っています。

森野 最初から流体力学を学ぼうと思っていたのですか?

白土 いえ、実は大学受験の時は国立大学の宇宙航空系学科を第1志望にしていました。そこには残念ながらご縁がなく、工学院大学へ進みました。宇宙と冠した学科はなくても、幅広くものづくりを学んでいけば、きっと宇宙への接点ができるのではと考えました。結果的に、それが正解でした。大学4年間の学びのすべてが、今に生きています。

アイデアを否定せず自由な発想を重視する

橋本 幅広い領域を学べるのは工学院大学の良さですね。建築学部の場合は1、2年次でデザインや設備、都市計画などの建築学全般を幅広く学び、3年次から学科を決めるカリキュラムとなっています。私自身、最初は建築デザインに興味を持っていたのですが、1年次の授業で「構造家の仕事は、デザイナーの設計が建築物として構造上成り立つかどうかを判断すること」と知り、構造の世界に目を向けるようになりました。現在はある鋼材を使った体育館などのかまぼこ形の屋根の設計について、より簡単で高精度な構造計算を可能にする解析方法の開発に取り組んでいます。

田坂 私は建築の意匠設計を専攻し、歴史的建造物を現代の都市でどのように再編するかを研究しています。実は、高校生のころは理系分野が苦手でした。それでも、どうしても建築士になりたくて文系科目でも受験できる工学院大学建築学部を受験しました。工学院大学は学生の自由な発想を重視していて、前例のないアイデアであっても否定せず、高めるための意見を出し合う土壌があります。それが私には合っていました。学部時代の卒業制作でも納得のいく作品を手がけることができました。

高いレベルの学びをもとに世界で活躍していきたい

―大学院での学びを生かし、将来はどのように活躍していきたいですか。

橋本 デンマークやイギリスなどに拠点を持つ構造設計事務所に内々定をいただき、研究と並行してさまざまな建築プロジェクトの構造設計にも携わっています。建築の構造設計は各国の文化や風土によって考え方が異なりますが、なかでも日本は地震が多い土地柄ゆえに厳格で、その技術は世界屈指のレベルといわれています。実務経験を積み、日本の技術を生かして世界中のプロジェクトで活躍できるエンジニアになりたいです。

田坂 大学院に進学してから設計という仕事の解像度がぐっと高まり、目指すべき設計者像が明確になりました。最初は漠然と「設計者は建物をデザインする人」と思っていましたが、設計者の役割はデザインだけではないことに気づきました。建築にかかわる人たちが同じ方向を向いて進むための旗振りをしていくことも、設計者の重要な仕事。来春からは大手ゼネコンで勤務する予定です。大学での学びを基盤に、いつか歴史と都市をつなぐ建築物を手掛けたいと思っています。

専門性の垣根を越えて学び合える場所がある

森野 私は研究機関や大学などで、研究を続けていきたいと思っています。研究テーマを究めたいのはもちろんですが、あとに続く女性研究者のロールモデルになりたいと考えているからです。すでに学会発表や企業との共同開発などに関わらせてもらっていますが、理工系分野での女性研究者はやはり多くないと実感しています。私自身が研究者として歩む姿を見せることで、後輩たちの選択肢を広げる助けになれればうれしいですね。

白土 私も火星ロケットについて研究を続けるつもりですが、同時に学びの面白さを伝える活動もしていきたいと考えています。学部生の時には学芸員資格を取得しただけでなく、課外活動として子どもたちに科学の面白さを伝える学生プロジェクト、Science Create Projectにも参加しました。こうした経験を生かし、研究と社会を結ぶ架け橋を担っていきたいです。

森野 工学院大学にはほかにも、ソーラーカーやみつばちプロジェクトなどのユニークなプロジェクトがありますよね。

白土 授業での学び以外にも、挑戦の機会がたくさん用意されています。さまざまな学部から仲間が集まり、学科や専攻にかかわらずオープンに学び合えるのも、この大学の魅力のひとつです。

田坂 たしかに専攻の異なる4人で話し合っていると、お互いの研究が関わり合って未来を変えていく可能性を感じてワクワクしました。専門分野の垣根を越えて学生同士が交流していくことで、工学院大学から新しいものづくりが生まれることを期待しています。

ユニヴプレスMAGカテゴリの最新記事

ユニヴプレス