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AI、IoT、ロボティクスなどの先端技術が産業や社会基盤を支えるSociety5.0。そんな時代の到来に際して急務なのが先導する人材の育成だ。志願者数道内私大1位としても知られている北海道科学大学だが今回は道内でいち早く全学生を対象とした関連教育プログラムを打ち出した。真のプロフェッショナル人材を輩出する同学の教育を紐解く。
構成 東久世克樹(大学通信)
北海道の私立大学で志願者数が4年連続首位に
今年で創立55周年を迎えた北海道科学大学。かつては北海道工業大学として工学・デザイン分野を強みとしていたが、近年は保健医療学部、薬学部を設置するなど、医療分野にも学びの幅を広げている。また未来デザイン学部ではIT技術とデザインを統合的に学べるメディアデザイン学科のほか、経営学・社会学・心理学といったデータサイエンスとの関わりが深い分野を学ぶ人間社会学科を備えている。このようにサイエンスに根ざした幅広い学問分野を総合的に学べる大学として注目を集める同大学は、北海道内における私立大学で2019年から4年連続で志願者数No.1というのも評価の現れだ。
データサイエンス・AI関連科目を必修化
そんな同大学で2021年よりスタートしたのが、『HUS 数理・データサイエンス・AI教育プログラム(リテラシーレベル)』だ。これは内閣府の「AI戦略2019」で提唱されたSociety 5.0の実現に向けて設計されたもので、2021年度入学生からは全学部の学生が対象の必修プログラムとなっている。この戦略ではデジタル社会において「読み・書き・そろばん」に相当する基本スキルを「数理・データサイエンス・AI」と位置づけ、全ての国民がこれを育み、さまざまな分野で活かしていくことを目標としている。
それに基づいて本プログラムでは、北海道科学大学の全学生がこの数理・データサイエンス・AIへの関心を高め、適切に理解してそれを活用するために3つの科目を用意。全学生が「(1)情報処理法」「(2)データサイエンス」「(3)統計分析法」の3科目で単位を取得し、希望者には修了認定書が発行される見込みだ。(薬学部のみ(1)(2)の単位取得となる)
豊富な「実データ」を用いた実践的データ分析
リテラシーレベルと謳っているものの、本プログラムではデータの収集・加工・整形、分析手法、分析結果の可視化などの基礎知識から、データを読み取って課題を発見し、仮説を立てて検証する、といったプロセスまでを実際に体験できるようになっている。これによって分析ツールを使いこなすスキル、基礎的なプログラム構造の理解、情報セキュリティや関連法制度の知識に至るまで、実践的な知識・技術を修得することができるのだ。
また同大学には工学・医療・社会科学など関連分野のデータが豊富に蓄積されている点もこのプログラムの強みだ。どの学部の学生も自分が学んでいる分野における実データを用いて演習を行うことで、より身近なものとしてデータ分析を学ぶことができるからだ。学問領域によって必要な分析手段も異なるため、それにあわせて最適なデータと手法で解説・演習を行ってくれるというものだ。
さらにこの領域を専門的に学ぶ工学部の関連学科(機械工学科・情報工学科・電気電子工学科)では、「HUS 数理・データサイエンス・AI教育プログラム(応用基礎レベル)」が2022年度入学生よりスタート。こちらはアルゴリズムやプログラミング、ソフトウェア工学などより踏み込んだ内容で全11科目が用意されている。こちらは2023年度に文部科学省の認定制度に申請予定だ。
高い専門性と社会が求める基盤能力を養う
時代のニーズや必要とされる人材像を的確に捉え、いちはやく教育プログラムを実行した北海道科学大学。この姿勢からもわかるように、同大学は「+Professional人材の育成」を教育テーマに掲げている。これは学生に高い専門性に加えて、社会で求められる“基盤能力”の養成を重視したフレーズだ。前述のデータサイエンスやAI関連のリテラシーだけでなく、「地域の協働で必要とされるコミュニケーション能力」「科学的習慣としてPDCAを回せるマネジメント能力」「そして良き市民としての自覚のもと地域貢献しようとするヒューマニティ」。これらのスキルを養うべく、プロジェクトスキルを磨く授業、問題発見・課題解決能力を高めるアクティブラーニング型授業など、さまざまな形式での学びが豊富に用意されている。同大学で得た豊かな学びと経験は、きっと地域社会の発展に寄与することになるはずだ。