より良い文化と地域社会を創る―札幌大谷大学

より良い文化と地域社会を創る―札幌大谷大学

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構成 東久世克樹(大学通信)

道内芸術教育の先駆者として

北海道で初めて音楽学部を設立した札幌大谷大学では、浄土真宗の祖・親鸞聖人の教えを建学の精神として「一人も取りこぼさない」「選別をしない」「裁かない」を教育理念に掲げている。その理念通りの面倒見の良い教育や手厚い奨学金制度が整っていることで地元では知られていて、地域住民からの信頼も厚い。

その音楽学部は現在「芸術学部音楽学科」へと改編。伝統の音楽教育は継承しつつ、時代のニーズとテクノロジーの進化を受けて、近年学びの幅を大きく広げている。ピアノ、声楽、管弦打楽、電子オルガン、作曲・サウンドクリエイション、音楽療法といったバラエティ豊かなコース編成に加えて2019年に新設されたのが、音楽系ビジネスでの就職や指導者を目指す学生のための「音楽総合コース」だ。クラシックからポピュラーまで幅広い実技科目のほかに、「音楽ビジネス論」「コンサートプロデュース論」といった音楽事業に関連する実践的な講義が充実している。また、「作曲・サウンドクリエイションコース」では、最新デジタル機器を使った作曲、編曲、サウンドデザイン、ミキシング等を学んでいく。時代とともに大きく変化する音楽という芸術領域を、先見的に見据えて学びに取り入れている。

芸術学部美術学科では、伝統的な美術表現からデジタルを駆使した現代的な表現まで幅広い領域を扱っている。油彩、日本画、立体、版画、写真・映像・メディアアート、グラフィック・イラスト、情報・プロダクトデザイン、ファッション・デジタルファブリケーションの8つの専攻があり、3年次からそれぞれの表現に合わせ選択。1〜2年次は、それぞれの専攻分野の基礎的な技術を横断的に学ぶため、より表現の幅を広げることができる。

これまで北海道の美術文化を支える人材を多く輩出してきたほか、全道展で受賞・入選を果たすなど在学中から実績を積む学生も多い。

教授陣はさまざまな表現方法に精通。現役で活躍するデザイナーやクリエイティブディレクターを講師として招聘することで、デザインを通じた課題解決の手法など、実際の現場で培われた豊富な知見に満ちた学びを展開している。

地域社会を支える人材育成を

札幌大谷大学でもう一つ学びの根幹となるのが、学部開設から8年連続就職率100%という実績を誇る社会学部地域社会学科だ。単一学科で構成されているが、2021年より将来の目標や自分の興味・関心に合わせたコース(履修モデル)で学びを深めることができるようになった。

「行政法律コース」では、市民と地域社会が直面する政策課題や法律を学ぶことで、地域社会をマネジメントできる人材育成を目指している。「経済経営コース」は市場の担い手である企業の管理や経営手法について学び、新商品やサービスを企画・提案できるイノベーティブな人材を育成する。「教育福祉コース」では、地域福祉と地域教育の2つを切り口に、次世代の地域社会にふさわしい教育福祉面から社会をコーディネートできる人材を育成する。「観光メディアコース」ではコミュニティデザイン・観光・地域プロデュース・情報・メディアを軸にさまざまな立場で地域貢献のあり方を学ぶとともに、新たな社会モデルの創造や地域の課題解決にも取り組んでいく。どのコースも社会で即戦力となりうる実践的なスキルの習得を目指したカリキュラム編成になっているため、新しい人材育成の試みに地元企業や自治体からも熱い視線が注がれている。

注目の初年次教育プログラム

また札幌大谷大学では、学部の枠を超えた幅広い学びを学生に提供するための新しいプログラムや制度が次々に導入されている。全新入生が受講する「初年次教育プログラム」は、全国的にも先駆けとなる新しい試みだ。これは同大学での学びを幅広く網羅した「自分をツタエル」「音でツタエル」「声でツタエル」「絵でツタエル」「体でツタエル」「言葉でツタエル」「文字でツタエル」という7つのアプローチを用いた授業プログラムで、人間力を鍛えて高いコミュニケーション能力の獲得を目指している。また学生がより幅広い視野と学際的な知見を身につけられるように、学科の枠を超えて異なる分野の授業を履修できる副専攻制度も導入された。例えば地域社会学科の学生が、音楽学科の実技レッスンを履修することができる。

こうした制度で学びの幅を広げてきた学生が、最終的に就職や進学で夢を実現できるように実施されているのが、全学科共通のキャリア支援プログラムだ。このプログラムでは公務員試験や資格取得、あるいはコンクールの出場支援など、進路別に4タイプの多彩なカリキュラムを用意。プログラムの参加で修得した単位は卒業単位に算入できるので、学生は課外活動や資格の勉強、ボランティアにも安心して取り組めると学生からの評判も上々だ。

学科の枠を超えて幅広く学べる制度と、将来を見据えたきめ細かな就職支援プログラム。これらの取り組みがどう身を結んだのかは、全学科平均で95.4%という就職率を見れば、あらためて説明するまでもないだろう。

少人数制を活かし、学生一人一人に対する親身な指導も特長のひとつ。各学科、専門の技術や学びをより深め、身につけることができる。

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