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関西大学では、「多様性の時代」を生き抜き、先導することのできる「考動力」と「革新力」を備えた人材育成を推進。そのひとつのアプローチとして、数理、データサイエンス、AIに関わるリテラシーの強化を進めています。一部の学部・学科が独自で専門的なデータサイエンス教育を展開しているほか、2021年4月からは全学的なデータサイエンス教育プログラムがスタートしています。
全学的なデータサイエンス教育プログラムが2021年4月より始動
関西大学では、AIやデータサイエンスの技術を、大学生の誰もが有する基礎的なスキルと捉え、全学生を対象としたリテラシー教育として、新たに2つの科目を設置しました。いずれの科目も基礎的な内容でAIやデータサイエンスの意味・価値の理解から、データの取得法や解析法、データ処理の手順などを説明できるようになるところまでを到達目標としており、総合大学の利点を生かした文理融合の全方向アプローチによってAIやデータサイエンスの活用理解を深めていきます。
新科目の一つ目は「活用法を見聞するAI・データサイエンス」。各学部の教員がリレー形式で講義を担当し、様々な専門分野におけるAI・データサイエンス技術の活用事例を紹介。また、技術の進歩によって生じる社会的問題をテーマに、データを利活用する際の留意事項などについての理解も深めます。
二つ目は「活用法を体験するAI・データサイエンス」。膨大なデータを適切なアルゴリズムを用いて統計学的に扱う方法や、機械学習、ソフトコンピューティング、ニューラルネットワーク・ディープラーニングといった、AI特有のデータ処理技法を、様々な実例を通して実践的に学びます。
こうしてデジタル社会で求められる基礎知識を身につけることで、学生は複数の学部学科で独自に展開されている応用・発展系の学びへのスムーズな移行が可能になります。各学部学科の専門教育科目と連動することで、より実践的なスキルや知識を習得することができるのです。
さらに学生によるデータサイエンスコミュニティ「梅田キャンパスデータサイエンスLab&コミュニティ」も立ち上げました。文系理系の多様な学生が集い、学部の垣根を越えた交流が促進されるとともに、民間企業とのタイアップによる〝超〟実践の場を整備し、学生と実社会をつなぐ試みもスタートしています。
企業の技術開発部門でのインターンシップも実施
前述のとおり、関西大学では、複数の学部学科でAI人材のエキスパートを養成するための実践教育を以前から展開しており、リテラシー教育の先にある、応用・発展系の学びを追求する土壌も整備されています。
まず、システム理工学部 電気電子情報工学科では、2020年4月から「データサイエンティスト育成プログラム」が始動しました。1年次にコンピュータ科学への導入として数学的な基礎とプログラミング技術を中心に学び、2・3年次にはプロジェクトチームでシステム開発などをめざすPBL科目で応用力を高めます。
その後、4年次にはパナソニック株式会社との連携に基づいて、同社の技術開発部門での「AI・IoT技術開発インターンシップ」を実施。社会のリアルな開発シーンで求められる実践力を磨きながら、設定された納期に間に合わせるための計画力や実行力、導入に向けたロジカルな提案力などを高め、AI・IoT時代のものづくりをけん引するスペシャリストを育成します。
さらにシステム理工学部 機械工学科でも、2022年度に「機械データサイエンス教育プログラム」を始動予定。機械工学の理論や専門知識の修得だけでなく、実際の機械を用いた実践的な教育科目を通し、機械そのものや物理現象を計測して得たデータを処理・分析し、意味のある「情報」として抽出する能力を養います。
文系学部・文理総合学部でも学部の特徴を活かしたデータサイエンス教育を展開
「品格ある柔軟なビジネスリーダーの育成」を理念とする商学部には、「サービス・イノベーション特別プログラム(DSI)」を設置しています。企業活動に新たな価値の創造をもたらす人材育成を目標に、膨大なデータから有用な情報を見つけ出すデータマイニングに重点を置き、大規模データの分析、販売促進のためのリサーチ力などを鍛え、企業とのコラボレーションによる共同プロジェクトにも挑戦。例えば、スーパーマーケットが競合店から受ける影響を売上データなどの分析によって可視化する手法や、分析結果から販売促進策をプランニングする手法など、実社会で有用な実践力の向上をめざします。
また、文理総合学部である総合情報学部では2021年4月から「データサイエンス教育プログラム」がスタートしました。総合情報学部は1994年の創設以来、「情報」をキーワードとする文理総合型の情報教育カリキュラムを特徴としてきた学部です。「メディア情報系」「社会情報システム系」「コンピューティング系」という3つの系を履修指針として提示し、統計処理やプログラミングなど、データサイエンス教育の土壌が築かれてきた経緯があります。
文理総合型の情報カリキュラムを活用して、データの収集・表現、統計的分析といった講義・実習を集約した2種類の教育プログラム(データサイエンス基礎・データサイエンス応用)に参加することで、データサイエンス技法を段階的に修得することができます。
高校生向けに大好評のデータサイエンスセミナー
システム理工学部では、2017年から高校生を対象とするデータサイエンスセミナーを開講し、大学教育の入門編として将来のAI人材を育てる取り組みを行っています。これは、大学入学後の全学プログラムにおける基礎固めや、実践力向上に向けた各学部学科での専門教育につながる最初のステップになります。これまで複数の高校でプログラミングコースやロボット専門コースを開講し、既に数百人の高校生が受講しています。
高校生向けにわかりやすく説明するためのノウハウは、大学入学後に初めてデータサイエンスに挑戦する学生向けの指導にも生かされており、関西大学におけるデータサイエンス教育プログラムのさらなる拡充にも期待が高まります。