伝統の「実学教育」の理念のもと新学部設置などの改革を推進 2023年には法学部が文京区に移転―中央大学

伝統の「実学教育」の理念のもと新学部設置などの改革を推進 2023年には法学部が文京区に移転―中央大学

中央大学は1885(明治18)年の創立以来、建学の精神「實地應用ノ素ヲ養フ」のもと、実学教育の伝統を継承してきました。
創立130周年にあたる2015年には、中長期事業計画「Chuo Vision 2025」を策定しました。「教育組織の改編・創設」「キャンパス整備」「グローバル戦略」「スポーツ振興事業」の4つを基本方針に掲げ、2019年4月には国際経営学部と国際情報学部を新設。2020年4月には国際教育寮、グローバル館を開設しました。
さらに、2021年4月には理工学部経営システム学科をビジネスデータサイエンス学科へ名称変更。2023年には法学部が文京区の新キャンパスに移転を予定するなど、総合大学としての更なる魅力向上を目指した改革を展開しています。

福原紀彦学長

グローバル戦略を推進 国際教育寮をオープン

国際教育寮

中央大学は135年を超える歴史の中で、優れた人材を多数輩出するとともに、社会の変化に対応した改革を常に進めてきました。こうした中、2015年には中長期事業計画「Chuo Vision 2025」を策定。4つの「Approach」として「教育組織の改編・創設」「キャンパス整備」「グローバル戦略」「スポーツ振興事業」を掲げています。

なかでも「グローバル戦略」の取り組みとして、中央大学は留学生の受け入れや派遣に力を入れています。2020年4月には、多摩キャンパス内に国際教育寮(❶)を開設しました。留学生らと日常的に触れ合える貴重な環境は「キャンパス内留学」とも言えるもので、充実した施設に加え、多目的ホールを備えたグローバル館も併設。多様な文化背景を持つ留学生らと共同生活を送ることで、グローバル感覚を身につけることができる施設となっています。

❶国際教育寮
2020年4月に多摩キャンパス内にオープン。6個室1ユニットのルームシェア方式で共有施設も充実しており、5階のキッチン・ラウンジ・ホールの他、各階にもコミュニティスペース(和室・シアタールーム等)を設置している。管理人常駐、定員300名。また、併設されているグローバル館は、巨大モニターや展示コーナーがあるエントランスや、講演などが行なえる多目的ホールを備えている。

また、全学連携教育機構(全学的教育プログラム)が提供する国際化教育として注目されるのが「グローバルFLPプログラム」です。これは、実学教育を通じて修得した専門知識・技能をグローバル社会で発揮する「グローバル・プロフェッショナル」の育成を目的としたもの。実践的要素と実務的海外体験を取り入れた、全科目を外国語で教える教育プログラムです。

実践的要素としては、プログラムの必修科目「グローバル・テュートリアル」があります。学部学生、選科生が英語または中国語で参加し、ともに学ぶことで、国際的に活躍するための実践的素養を修得します。

「専門インターンシップ」では2週間の就業経験を通して、海外の職場で働くために不可欠な知識やスキルなどを身につけます。

商学部がドイツのサッカークラブと国内初のパートナーシップを締結

2020年4月、中央大学商学部は、ドイツのプロサッカーリーグ・ブンデスリーガに所属するフォルトゥナ・デュッセルドルフとカレッジ・パートナーシップを締結しました。2020年度秋学期には、ドイツに1週間滞在するなどしてサッカークラブ経営について学ぶ「スポーツ・ビジネス・プログラムB2(グローバル・スポーツ・ビジネス・キャリア/GSBC)明治安田生命協賛講座」を開講します。

商学部では2019年度に、将来のキャリア形成に直結する実践的な学修ができる5種類の「プログラム科目」(❷)を設置しており、スポーツ・ビジネスに関するものはそのひとつ。ドイツのプロサッカーリーグは世界で最も経営的に成功していると言われ、最先端のプロスポーツビジネスの一端に触れることができます。

❷商学部の「プログラム科目」
商学部では、将来のキャリア形成に直結する実践的な学修ができる5種類の「プログラム科目」を設置している。
スポーツ・ビジネス・プログラム:サッカー・ビジネスに関する諸問題を学ぶことで、スポーツ・ビジネスにおいて解決すべき課題を発見し、グループワークで情報収集・分析しながら、課題解決策を考案していくプログラム。スポーツに限らず将来ビジネスシーンで活躍するために必要なスキルやマインドを最前線で学べる。
グローバル・プロフェッショナル・プログラム:海外インターンシップや国内外企業の実態調査に積極的に参加。多様な価値観、文化、習慣、課題を理解することで、英語や第二外国語の学びを深化させる。
ソーシャル・アントレプレナーシップ・プログラム:地域社会が解決すべき課題を適切に特定し、関連する情報を収集し、効果的なビジネス・ソリューションを考案。課題解決の実現に向けた商品・サービス開発に挑戦する。
アカウンタント・プログラム:公認会計士などの高度職業会計人を目指す学生のためのプログラム。
ファイナンス・スペシャリスト・プログラム:ファイナンシャル・プランナーや証券アナリストに興味のある学生を対象に、資格試験対策、経済や企業の分析や資産運用などの専門知識の習得を目指すプログラム。

なお、開講に際しては新型コロナウイルス感染症の収束状況などが十分考慮され、渡航に際しては奨学金も給付されます。

中央大学商学部はサッカーを中心としたスポーツ・ビジネスに関する実践的な教育を展開し、スポーツ・ビジネスの発展とスポーツ文化の醸成に寄与することを目指します。

26年ぶりの新学部がスタート 国際経営学部と国際情報学部

中央大学は2019年4月に、26年ぶりの新学部として、多摩キャンパスに国際経営学部を、市ヶ谷田町キャンパスに国際情報学部を設置しました。

国際経営学部では、地球規模のビジネスで活躍できる、国際的な視野と実践知を備えたグローバル人材を育成します。

同学部のカリキュラムは、グローバル経済や国際地域研究等の専門科目群、基礎教養と情報統計からなる総合教育科目群、留学やフィールド・スタディといったグローバル人材科目群を体系的に設置しており、基礎から発展へと段階的に学ぶことができます。

専門知識すなわち「形式知」と、経験から得られる「暗黙知」を融合させることで、国際社会で通用する「実践知」を体得したグローバルビジネスリーダーへと成長することができます。

一方、4路線が利用可能な市ヶ谷に開設された国際情報学部では、情報学、法律、倫理哲学などを幅広く学ぶことで、社会に受容される情報サービスや情報政策を実現するための能力を養成します。

同学部のカリキュラムには、専門科目群、演習科目群、グローバル・教養科目群があり、情報産業に関する基礎力や情報社会における法律について学ぶとともに、幅広い価値観を修得。情報社会における問題点の解決策や、その社会実装を実現するための方法などについて考えます。

情報の新しい価値観を創造し、法の整備などによってその実現への道をつくる、グローバルな情報戦略家を育成します。

経営システム工学科を名称変更 ビジネスデータサイエンス学科に

2021年4月には、理工学部経営システム工学科が「ビジネスデータサイエンス学科」に名称変更を予定しています。

近年、社会のあらゆる分野でビッグデータの利活用が進んでおり、その流れは今後さらに加速していくと考えられます。そうした中で最も必要とされる人材とは、データ活用に関する理論すなわち「高度なデータリテラシー」と「実社会の知識と技術」の両方をバランスよく兼ね備えたデータサイエンティストです。

これまでも同学科では、統計学や最適化の理論研究だけでなく、その応用にかかわる多様な領域の教育・研究を展開。経営工学や情報システム分野なども含めた幅広い適用分野において、科学的理論と実践的技術を統合した教育を行ってきました。

このたびの名称変更後は、データサイエンティストに求められるスキル獲得を目指し、数学、プログラミングを共通のベーススキルとして徹底的に習得することに加え、ビジネス・産業の知見や管理技術を幅広く身に着けるために継続的なPBL(Problem Based Learning:問題解決型学習)を実施します。

ビッグデータ時代へと社会基盤が整う中、高水準の教育・研究環境を提供し、スキルを総合的に実践できる人材を育成します。

さらに2023年には、わが国でも屈指の伝統を誇る法学部が45年ぶりに都心回帰し、文京区の新キャンパスに移転を予定(❸)。山手線内の交通の便の良い立地で新たな知の拠点を築き、日本と世界の未来を創る「グローバルなリーガルマインド」を育成します。

❸法学部が文京区に移転予定
中央大学法学部は135年を超える歴史と伝統の中で、法曹界をはじめ官界、政界、実業界などに優れた人材を多数輩出。また、伝統を継承する一方で、社会の変化に対応する改革に常に取り組んできた。こうした中で、2023年に文京区の新キャンパスへの移転を予定。茗荷谷駅から徒歩1分という恵まれた立地に新たな知の拠点を築き、中央大学の「グローバルなリーガルマインド」を育成する。

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