東京工芸大学の一般入試志願者数が8年連続で増えた理由

東京工芸大学の一般入試志願者数が8年連続で増えた理由

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大学入試の志願者数は、隔年で増減を繰り返す傾向が強い。前年の入試結果を見て、志願者数の多い大学を敬遠し、少ない大学を受けたがる、受験生心理が働くからだ。
そんな中、東京工芸大学の一般入試志願者数は、8年連続で増加し続けている。これは、志願者増で入試のハードルが上がっても東京工芸大学に入りたいという、熱意ある受験生が年々増えていることを示す。人気上昇の理由と今後の展望について、吉野弘章学長にお話を伺った。

一般入試志願者数が8年連続で増加

―8年連続で一般入試の志願者数が増加中です。受験生から選ばれる大学となるために、どのようなことを行っていますか。

近年の大学改革で大きなトピックとなるのは、芸術学部のキャンパス一元化と工学部の再編でしょうか。これは2019年より芸術学部の1~2年次の厚木キャンパスでの教育を廃止し、中野キャンパスでの4年間一元教育を開始したもので、その年には芸術学部の志願者数が1000人以上増えました。また、同年には工学部を5学科制から1学科5コース制に再編しています。これらの改革により本学の魅力が高まったというよりも、本学が元々持っていた魅力が、より受験生に伝わりやすくなったと思います。

―確かにキャンパス移転は大きな出来事ですが、その数年前から志願者が増え続けていますので、志願者増の理由は別にあると考えるのが自然です。では、「東京工芸大学が元々持っていた魅力」について、教えていただけますか。

本学の魅力は、そのルーツに大きく関係があります。本学は1923年に「小西寫眞専門学校」という、日本初の写真の高等教育機関としてスタートしました。写真といえば当時最先端のメディアで、カメラや現像など理系の知識・技能と、構図や光の使い方など芸術系の感性・発想を必要とするものです。テクノロジーとアートを融合させ最先端のものを学び社会に役立たせるという精神は、100年近い歴史の中で継承し続けてきた、他大学にはない特色と魅力になっていると思います。開学の精神を継承しながら、常に最先端の教育を目指して改革を行ってきた結果が、志願者増という形で現れたのだと思います。

―志願者が増えてきたことで、学生たちにも変化が起きているのでしょうか?

「工学と芸術」の融合というテーマの重要性を受験生や入学者に伝え続けてきた結果として、その精神を身につけた学生が増えてきたように感じます。例えば理系の学生といえば、アートなどにはあまり関心を持たないイメージがありますよね。ところが本学の工学部では、メディアやアートの分野に関心をもって積極的に学ぶ学生が多くいます。変化の大きい世の中で活躍するには、多様な価値観を理解し柔軟な発想を持つことが大切で、そのためには工学と芸術の両方の発想が必要だと、学生たちがみな理解してくれているのです。芸術学部の学生も同様で、大学の精神がしっかりと受け継がれていると感じています。

新しい生活様式でさらに工学と芸術の融合が進む可能性

―今後の予定を教えてください。

工学部を5コース制に再編し、よりフレキシブルな学びを可能にしていますが、芸術学部でも同様のことができると思います。例えば写真は実写ですので、デザインやゲームで扱う3DCGと全く相反するもののように見えますよね。ですが、広告の世界では3DCGの背景に実在のモデルを配置したり、その逆を行ったりするなど、リアルとバーチャルの境目がどんどん曖昧になってきています。芸術学部の7学科の内容もどんどん重なりをもってきていますので、それらを融合させる学びができるようカリキュラム改革を検討している最中です。

AIやロボットなどの技術革新に加え、この度のコロナ禍で人々の生活が大きく変わりました。このような社会の変化は、テクノロジーとアートという本学の扱う内容と親和性の高いものです。新しい時代に即した人材を育成できるようなカリキュラム改革を工学部、芸術学部ともに進めて参ります。

―工学と芸術の融合を進めるにあたり、両学部の交流などはどのように行っているのですか。

実は芸術学部のキャンパス一元化は、芸術学部は東京都中野区、工学部は神奈川県厚木市と、両学部間の物理的な距離を生んでしまう側面もありました。ところが今回のコロナ禍で授業のオンライン化が急速に進んだことで、奇しくも両学部の距離が縮まったとも言えます。今年度の実績をみながら次年度以降は両キャンパスの授業をより自由に履修できるようにするなど、新しい生活様式に合った新しい授業スタイルを検討していきます。これを機に「本学が元々持っていた魅力」をさらに強化できるような可能性を感じ、期待しています。

―最後に、高等学校の進路指導の先生へメッセージをお願いします。

芸術学部、工学部といいますと専門分野だけに特化しているように聞こえるかもしれません。本学では専門分野の知識・技能を磨きながら、それを活用してどんな問題でも柔軟に対応し、幅広く社会で活躍できる人材を育成しています。

変化の大きい社会で教え子たちが長く活躍できるかどうかご心配されているところだと思いますが、ぜひ安心して送り出していただければと思います。

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