高い教員採用実績!明星大学 教員養成の秘密とは

高い教員採用実績!明星大学 教員養成の秘密とは

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これまでに数多くの教員を輩出し、「教育の明星」として知られる明星大学。2010年の教育学部の設置を契機として、さまざまなサポート体制を制度化することで、教員就職者数を大きく増やしてきた。学生の学習活動の場を積極的に実際の学校現場に送り出すなど、体験型の教育を重視する明星大学の教職支援体制の取り組みを紹介する。

充実したサポート体制

複数免許を取得できる充実した教育課程を有し、教員養成に定評のある明星大学。2018年の小学校教員就職者数は179人で全国6位、私立大では3位の数字を誇り、まさに「教育の明星」と言える高い実績を残している。

多くの学生の「教員になりたい」という夢を実現させるために大きな役割を果たしているのが、学校現場を経験してきた元教員によるサポート体制。小中学校での校長経験者など計44人の現場出身者を揃え、論作文や面接の指導に力を入れているのだ。教職センター事務室の担当者は、こうした指導を行う理由を次のように説明する。

「教員採用試験は民間の就職試験とは全く異なる視点で評価されます。校長などの立場で採用選考に直接関わってきた人からアドバイスをもらえるのは大きなメリットです。学校現場に即した切り口からの指導は、学生の意識にも影響を与えています」

実務を担ってきた教員から受けられる丁寧な少人数指導が、明星大学における教員養成の一番の特徴。たとえば3年生の10月から希望者に向けて開講される「論作文・面接試験等対策講座」では、教員採用試験の合格を目指す300人程の受講者を約30クラスに分け、担任制のような形で一人の教員が一つのクラスを担当。少人数の環境で論作文の作成指導を受けながら、まるで1000本ノックのように繰り返し課題に取り組む。

翌年2月には教員とのマンツーマン指導が始まる。論文指導の進捗状況を見ながら、個人面接や集団討論などにも指導を広げ、試験対策を積み上げていく。教員採用試験の内容は自治体ごとに異なるため、指導はおのずと一人一人の希望に合わせた内容に特化していく。ときには1次試験である筆記試験のサポートも行うなど、その指導は家庭教師のような手厚さだ。

このような充実した支援が制度として確立したのは2010年の教育学部新設後だが、それ以前にも教員が制度の枠組みを越えて学生に寄り添い、合格率を高めてきた歴史がある。手厚い指導は脈々と受け継がれる伝統と言えるものだ。

一方、規模の拡大に伴って生じるのが、指導内容の平準化の問題。教わる教員が異なれば、指導のバラつきは多くなってしまう。

明星大学は指導に関する長年のノウハウをテキストとしてまとめ、各教員がその内容に則った授業を行うようにすることで、授業の質を担保することに成功。教職センターの教職員が編集した3冊の参考書には、長年にわたって教員志望の学生を指導してきた実務家教員の視点から、教員採用試験対策のポイントや先生を目指す人へのアドバイスなどが盛り込まれている。教員養成系で指導に関する一貫した書籍を作っている大学は他になく、これらの書籍は他大学でも広く読まれているそうだ。

長期インターンを通して実際の現場を体感する

学校現場のことをよく知っている学生が多いのも明星大学の特徴。インターンシップやボランティア活動を通じて小中学校で過ごす時間が長いからだ。

教員を目指す学生は2年生のインターンが必修となっている。原則として5月から12月の毎週木曜日は終日、提携先である近隣12市の学校現場で過ごしている。スケジュールは現場の教員と同じで、早朝から夕方まで学校に滞在。放課後、部活動に関わることもある。

これほど多くの時間をインターンに当てるのは、明星大学が「体験教育」に力を入れているから。インターン終了後もボランティアとして学校現場と関わり続けることが推奨されている。学生の意識の高さもあって、3、4年次に自主的に同じ学校へ通う人が多い。

現場で子どもたちを見ながら学ぶことは数多くある。学生からは、「他大学の教育実習生は久しぶりの学校現場で子どもの反応に悩んでいたけど、自分は多くの経験があるので余裕があった」という声も聞かれる。教員になりたい人が集まる大学だからこそ教員養成系のサークル活動も盛んで、地元の子どもと関わったり、障害を持つ子どもの支援を行っている。

教育学部では授業以外に、体育祭や音楽祭、新入生の交流を目的に先輩が企画するフレッシュマンキャンプなど多くのイベントがある。先生になったら必ず取り組むことになる行事運営のコツを、肌感覚で身につけてもらうためだ。

元教員との面談により何をすべきかが明確に

学生が活動的なのは、大学が早期から意識付けを行っていることも大きい。まずは入学後に行われる教職課程ガイダンスで教職課程の概要を説明。その10日後には、教員採用試験キックオフガイダンスで採用試験について説明をした上で、6月に全員に模擬テストを受けてもらう。試験を知ることと、自分の学力状況を把握してもらうことがその主目的で、何を学んでいく必要があるかを早い段階で明確にしていく。

その後は相談員が1年生全員と面談を行い、学校生活や勉強方法についてアドバイスする。教育学部以外の教員志望者には、2年次にも同様の面談を行っている。

キャンパスには小中学校の一般教室、理科実験室、音楽室などを再現した教室が用意され、教育現場に近い環境で学ぶことができる。今後必修化される英語やプログラミングといった科目については、東京・八王子市の小学生に英語を教える授業や、情報学部の学生と協力してプログラミングを教える「コペルプロジェクト」などが用意される。総合大学である利点を生かした学部横断型の授業は今後も拡充していく予定だ。

教職センターの教職員は、学生に対して「教員になる覚悟を持ってほしい」という思いを共有しているという。在学中はどうしても採用試験のことに目が向きがちだが、実際の学校の様子についてもよく学び、自分の教職キャリアをしっかり考えてから卒業する。そのことが教員として働き続ける上では大きな意味を持つ。

教員になる覚悟を持った学生に対して惜しみない支援を約束する教職員の存在が、明星大学の一番の強み。さまざまな支援制度が機能しているのはもちろんだが、学生を徹底的にサポートしようとする気持ちが最後の一押しとなって、高い合格実績につながっている。

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