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女性が活躍できる社会の実現に向けて、女子高等教育をリードしてきた日本女子大学。1901年の創立から118年を経て、現在では私立女子大学では国内唯一の理学部を含む4学部15学科を擁する総合大学へと発展している。個を尊重し、「面倒見が良い」と定評のある少人数制の教育や、学習や就職でのきめ細かなサポート体制について在学生と教授を交えてお話をうかがった。
教育から就職支援まで少人数制で育んだ「人のつながり」という伝統
―劒持さんは被服学科に在籍中とのことですが、衣服にはいつから興味があったのですか?
劒持 高校時代に、学校行事の衣装係でリーダーを務めたことがきっかけです。そこで衣服作りの奥深さを肌で感じ、もっと服について学びたいと思うようになったんです。被服学科のある大学は全国に3、4校しかなくいずれも女子大ですが、日本女子大学はその中でも特に歴史と伝統があり、面倒見が良いという印象があったため第一志望に決めました。
平田 面倒見が良いというのは、本学は少人数制の教育で教員と学生の距離が近いためかもしれません。彼女が在籍する被服学科や私が教える住居学科では、1年次から実習があり、早々にマンツーマンで指導が始まり、全学科必修の卒業論文(卒業研究・卒業制作)では教員が綿密に指導します。そのことを通して学業だけでなく、仕事やライフプランなどいろいろな話をして、そこから関係性が生まれます。
―被服学科では衣服についてどのようなことを学んでいるのでしょうか?
劒持 衣服そのものだけでなく、衣服を軸にあらゆる分野を多面的に学んでいます。歴史やマーケティングなど社会的な分野もあれば、人体の構造や繊維の機能など科学的なアプローチも不可欠です。私は高校時代に文系でしたが、理系分野も先生が基礎から指導してくださるので面白く学べますね。
平田 本学の被服学科では、宇宙船内服を開発してNASAのスペースシャトルミッションで高い評価をいただいたり、高齢者向けの機能性衣料を開発したりと、特色ある衣服の研究が進んでいますよね。
劒持 はい。いろいろな大学の被服学科を比較していた時にそうした研究のことを知りました。「社会に貢献できる学問なんだ」と感じたことも、日本女子大学を選んだきっかけです。また、衣料管理士1級の資格が取れることも決め手になりましたね。ただ、被服学科は実験や実習、課題も多いので、学業とサークル活動との両立が大変だった時期もありました。
―大学側で資格所得のためのサポートは何かあるのでしょうか?
劒持 資格取得に必要な単位はカリキュラムに含まれているので、授業できめ細かな指導をしていただけます。それ以外にはアドバイザーという担任の先生のような制度があり、いろいろなことに親身に相談に乗っていただけます。私も履修相談や、資格の取り方など就職活動への役立て方、大学生活の過ごし方まで学業以外でもいろいろな話を聞いていただきました。
平田 学科によって資格は異なるので、対応もさまざまですね。住居学科では本学の生涯学習センターで資格のための特別講座を並行して開講しています。
―大学の就職支援体制や、ご自身の就職活動を通じて感じたことがあれば教えてください。
劒持 大学では、丁寧なものづくりやユーザーが快適になる衣服の設計などを研究してきました。卒業後も衣服に関われたらいいなと思い、アパレル企業のインターンシップも経験しました。最終的に就職の内定をいただいたのは百貨店です。
きっかけの一つは衣服を通じて質の高い商品やサービスを提供したり、ユーザーの生活を彩ることに携わりたいと思ったからです。もう一つは3月に学内で行われた合同説明会に百貨店勤務の先輩方が来てくださり、そこで働く魅力を感じたことが大きかったです。
就職支援では、全5回行われる就職ガイダンスにすべて参加しました。開催時期に合わせて業界研究や自己分析、面接対策など毎回テーマが決まっていたため、自分がその時期にやるべきことを準備できました。きちんとフィードバックもしていただけるため、よい対策になったと思います。
平田 代々卒業生が多彩な社会で活躍しているため、企業説明会で学生にいろいろな話をしてくださいます。魅力的な先輩に魅かれて学生がその企業に内定したりと、よい循環が生まれています。こうした先輩後輩のネットワークも本学の伝統と言ってよいかもしれません。
また本学ではキャリア支援課が非常に熱心で、前述のガイダンスやカウンセリングに力を入れており、サポートが手厚いと高い評価をいただいています。私達教員からは、授業での教育面でのサポートが中心になりますね。キャリアと自分の生涯をどのように計画していくのか、何を学んでどのような自分を確立していくのか。教育を通じて社会貢献に取り組んでくれる人間を育てることが、大きな意味で学生のキャリア支援になるのではないでしょうか。